View of the World - Masuhiko Hirobuchi

November 17, 2010

外国馬の実力 -

11月14日、京都競馬場、エリザベス女王杯、一着賞金9000万円、距離2200メートル。外国馬2頭を含め17頭の牝馬(ひんば)が出走しました。この2頭に乗ったのはもちろん外国人騎手でしたが、日本馬にも2人の外国人騎手が騎乗し、国際色豊かなレースとなりました。断トツの一番人気は、日本の3歳馬実力ナンバーワンのアパパネでした。イギリス・オークス(牝馬の最高のレース)とアイルランド・オークスを共に制したスノーフェアリーは、4番人気でした。これに乗る騎手は2年連続でフランスの凱旋門賞1着となり、「ヨーロッパ最高の騎手」といわれるライアン・ムーアです。これだけの実績を誇り、名手の誉れ高いジョッキーが騎乗しているにしては4番人気というのは、後になって考えてみればファンも評論家も目が見えなかったということでしょう。結果はゴール前の直線に入ってから、スノーフェアリーが桁違いの末脚を見せ、2着のメイショウベルーガを4馬身も引き離して快勝しました。テレビの解説者たちも「いくらなんでもこの馬が4番人気というのは失礼だった」と話していました。評論家のほとんどは外れ、私の友人の競馬好きもことごとく外れたようです。もちろん昨日今日の競馬ファンである私も、当たるわけがありませんでした。ちなみにアパパネは3着でした。
さて、ここで何が言いたいかと言いますと、私たちは「これだけふんだんに国際情報が飛び交う今日(こんにち)でも、どうしても日本中心にしか物が見えていない」ということです。4週間前に鮮やかに秋華賞に勝ち、桜花賞、オークスと併せて3歳牝馬の三冠王に輝いたアパパネの活躍があまりにも見事だったので、その残像が目に焼き付いていて、彼女に惚れ込みすぎ、イギリス娘スノーフェアリーの実績と素質に目が行かなかったのだと思います。外交でも経済でも、さらに教育でも、目を大きく開いて世界を見てゆかないと危ない、大きく判断を誤ることになるーーと痛感させられたレースでした。

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COMMENTS

1 : kawamata yukio : November 18, 2010 07:09 AM

sannseidesu keiba
no
jouhou ga
mottukokusaika
sareruhituyou
gaarimasu

2 : 湖の騎士 : November 18, 2010 10:29 AM

kawamata yukio 様 ひらがなが出てこないのですね。私のPCにも時々そういうことが起こります。この記事にご賛同くださり、ありがとうございます。「情報の国際化の必要性」はずいぶん昔から言われていますが、なかなか実現しません。今回は多くの方が興味を持っている競馬を通して、世界にもっと目を開きましょうと呼びかけたつもりですが、筆者の意図を正確に読み取っていただいて本当に嬉しいです。コメントありがとうございました。

3 : 悠々 : November 18, 2010 12:02 PM

餅屋は餅や、と言いますが何事も本家には長い歴史と経験に伴うノウハウがありますから、後から参入したものにとっては超えがたい障壁があると思います。
競馬はイギリスやフランスが本場でしょうし、日本国内ではお天狗様になっていても本物の前では馬脚を現してしまうのですね。日本から遠征した馬があちらで勝てたこともありませんから、底力が違うのだと思います。
一方では国技と言われる相撲が日本人力士の陰が薄くなっているのはどうしたことでしょうね?本場物の底力を発揮して欲しいです。 

4 : 湖の騎士 : November 18, 2010 09:39 PM

悠々様 コメントありがとうございます。やはり外国の超一流馬は強いと思いました。競馬が日本でスタートしてから100年以上が経っているでしょうが、まだまだ本家本元には及ばない何かがあるのでしょう。しかし競馬はまだいい方です。「外交」の手腕といったことになると、イギリスなどに比べると手も足も出ないのが実情です。中学生のころから、ギリシャ・ローマの外交史を学び、さらに自国やフランス、ドイツなどの外交や諜報の歴史を徹底的に学んできている超エリートが国政を担っているのです。菅内閣の「頭脳」「教養」では歯が立ちません。相撲については、日本人力士の「ハングリー精神の欠如」と「使命感・責任感・プライド・教養の欠如」ということがいえると思います。これについてはあらためて近々に書きます。