View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 06, 2011

鼻につきだした? ACの広告 -

民放テレビでは企業のCMを放送すると反発を買うのではないかと恐れて、まだ自粛ムードが優勢です。昨日(5日)夜のテレビ東京系列「開運なんでも鑑定団スペシャル」では、久々に通常のCMが多く放送されましたが、それでもまだ「お見舞い」のメッセージだけという会社もかなりありました。ここ10日あまりで目に付くのは、AC(旧公共広告機構)の広告です。同じようなメッセージがどの局でも流されています。時宜をえたものもありますが、さかんに「日本は強い国」とか「あなたは一人じゃない」とか「がんばろう」といったメッセージが多いのが気になります。とくにSMAPのメンバーによる広告は、私などには「説教じみている」と映ります。「メッセージ内容には反対ではないが、年収何億という君たちにいわれたくない。趣旨は分かったから、しばらくほっといてくれ。君たちにいわれなくとも、日本再建のことはみんな考えているよ」と言い返したい気持ちです。何よりも避けたいのは、「一億人が心を合わせて」という方向づけです。まさに「全体主義が幅をきかせることの恐怖感」です。もうそろそろこういうお説教はやめてほしい。前にも書きましたが、チャーチルのいう「ビジネス・アズ・ユージュアル」という考えがもっと普及してほしい。それこそが日本の活力になると信じるからいうのです。こんな悲観ムードの中からは、けっして欠力は生まれてきません。

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COMMENTS

1 : 悠々 : April 6, 2011 11:26 PM

確かにACのCFは鼻につきますね。
金子みすゞの詩なども一回聞いた時には、ほのぼのした良い詩だと思いましたが、数十回聞かされると、いい加減にしてくれ、と言いたくなります。
なにもCFを遠慮しなくてはならない、と言うことがおかしいです。
都知事が花見は自粛しろ、と発言したそうです。
もし私が都知事なら、この際大いに発散して英気を養い、散財して、経済を回し、間接的にでも被災地を支援しよう、と言うのですが、、、
商品のコマーシャルなら、制作費を出しているんだからと諦めますが、ACのは、何を偉そうに、という感じさえしてしまいます。
平常心を失ってはいけないから、私は予定通り週末から韓国へ写生に行ってきます。

2 : 湖の騎士 : April 8, 2011 10:35 AM

悠々様 コメントをありがとうございます。まさに多くの視聴者の気持ちを代弁していただいた思いです。石原都知事も、もう10年若かったら、花見自粛などは言わなかったと思います。みんなで楽しく花を愛でて東北地方の酒を少しでも消費する人がふえてほしいものです。韓国へ絵を描きに行かれるとか、どうか楽しんできてください。

3 : ベル : April 10, 2011 11:59 PM

大変ご無沙汰しております。変わらず日々の励みに楽しく拝読させていただいております。
ACの広告の評判の悪さは私たちの間でも話題に上りました。中でも今の状況にそぐわない内容のものは特に耳に障るので、ある友人は耐えかねたのか広告の内容を少しアレンジして笑いのネタに変えて場を和ませたそうです。しかしそれさえも「不謹慎だ」と憤る人たちがいて、誰も傷つかないユーモアさえ許されないなんて息が詰まるとこぼしていました。
チャーチルもそうですが、ブッダもいかなることが起きようとも動じないよう心を鍛えよと弟子たちに説いたといいます。
私もそうありたいと願うので、奇しくも地震の当日そしてその二日後に誕生日を迎えた大切な友人たちのために、停電で営業時間のさっぱりわからないデパートを何軒も探し歩いてやっと買うことのできたプレゼントを贈り、お酒を飲み語らい楽しいひとときを過ごすことができてよかったと思います。
ちなみに私は石原都知事のハイパーレスキュー隊への労いの言葉に涙が出てしまいました。お歳のこともあり身体が心配ですが、都政はやはり彼にお任せしたいという都民の想いは酷でしょうか。。

4 : 湖の騎士 : April 11, 2011 11:17 AM

ベル様 貴重なコメントをありがとうございます。私の周囲ではACのCMをよくいう人は誰もいません。今日あるテレビ局に電話をして「視聴者の反応はどうですか?」と聞きました。すると「様々なご意見があり賛成の方もいらっしゃいます」とのこと。「「も」ということはほとんどの人が反対ということですね?」とくどいようですが念を押したら、「ええ、まあ」と苦笑していました。「局の担当部署に評判が悪いと伝えてください」と言ったら「はい、そうします」との返事。しかし週刊の「電通報」などでは、AC広告への礼賛記事があふれています。おそらく仲間内で自己陶酔に浸っているのでしょう。
平常心についてのブッダの言葉、ご友人のための労をいとわぬお買い物、石原4選への期待感など、心に沁みるものがあります。今後ともよろしくお願い申し上げます。