View of the World - Masuhiko Hirobuchi

May 08, 2011

浜岡原発と政治的計算 -

静岡県の川勝平太知事も大阪府の橋下徹知事も、菅首相の浜岡原発運転休止申し入れを「大英断」とたたえています。橋下氏のような若くて人気のある政治家の発言の影響力は大きく、これによって「菅首相は愚かな決断をしたものだ。すべては彼の保身から出た決定なのだ。日本の他の地域の原発を止めないで、なぜ浜岡だけを止めるのか。経済に及ぼす影響を考えたことがあるのか」といった批判的な意見を持っていた人々の信念がぐらつき、菅首相の延命に繫がる可能性が出てきました。皆さんはどう思われますか? 今の日本では理性による政治は行われていません。感情が理性よりもはるかに幅をきかせています。菅首相の就任以来の言動も、ほとんど民衆の情緒に訴えるものばかりです。これに「自己保身」の計算が加わっています。こうした欺瞞を見破るだけの賢明さを、日本国民は持っているのでしょうか。とにかく「理性」がもっと力を得てほしいものです。感情の揺れ動くままに押し流される政治はきわめて危険です。

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COMMENTS

1 : ベル : May 9, 2011 01:08 AM

先生こんばんは。ちょうど私も菅首相による浜岡原発停止の会見をみて声を発したかったのでコメントさせていただきます。
正直、またかという印象です。私のような知識のない一般市民から見ても今までの菅首相の言動をみればそう思わざるをえません。なんだかいつもの得意げな感じさえ漂っていたように思います。
東海地震を憂慮して先手を打った特別措置とのことですが、それだけが理由にしては多くの関係各所と話し合うべき手順?を省いての「大英断」すぎる思いました。原発に関する今後の経済産業省の方向性もとても気になっています。今までアメリカなどにも懸命に働きかけていましたが今回の震災の影響でいったいどうなっていくのでしょうか。世界的に原発廃止の気運にも感じられます。私の求める答えがどの紙面にも見つけられず、もやもやとした危惧の念を持ち続けています。狭い情報の中での拙い主観ですので誤った認識をしていたら是非ご指摘いただけますようお願い致します。

2 : 湖の騎士 : May 9, 2011 10:30 AM

ベル様 朝日新聞夕刊の「素粒子」が菅発言を「英断」と伝えたのが「はしり」のようです。川勝知事も橋下知事も「大英断」と讃えることで、無能で定見なき首相の延命に一役買うという愚行を犯していることに気付いていません。まさに一個所だけを見て自分の素朴な感想を言っているわけで、それが全体の中でどういう位置を占めているのかという自覚がないようです。もう少し時間が経てば、菅首相の思いつき発言のほころびが明らかになると思いますが、マスコミ当事者も目くらましにあっている状態で、日本全体が「判断中止」に陥っている気がします。早く目が覚めてほしいものです。