View of the World - Masuhiko Hirobuchi

August 24, 2011

マスキーの涙 海江田の涙 -

実質的に次の日本の首相を選ぶ民主党の代表選挙に、国際的に見れば明らかに「失格」と思える人々が出てきました。その筆頭は経済産業大臣の海江田万里氏です。彼が野党議員の質問攻めにあって、国会で号泣した映像は繰り返しテレビで流されました。「TVタックル」などでは、「男は人前で泣いてはいけない」とか、「自分のことで泣いてはいけない」と何度も揶揄されています。しかし本人はそういう批判が耳に入らぬらしく、やる気満々です。私は新聞あるいはテレビのどれかひとつくらいは、国際的に「常識」となっているある事実を伝えてほしいと思っていましたが、今のところどのメディアこもこの「歴史的に有名な事実」を取り上げていないようです。
それは「マスキーの涙」です。1972年のアメリカ大統領選挙の予備選挙でメーン州上院議員のエドマンド・マスキーは、はげしい選挙戦を戦っていました。しかし保守系のメディアが、ジェーン夫人の喫煙や飲酒癖を取り上げて攻撃しました。自分のことを言われるのはともかく、妻のことを中傷されたというので、マスキーは屋外での演説で感極まって悔し涙を流しました。これがメディアに大きく取り上げられ、彼に対する非難が集中しました。「自分の感情をコントロールできない男が一国をコントロールできるわけがない」とされ、彼は急速に支持を失って、民主党の大統領候補指名戦線から脱落しました。このことがあって以来、「人前で泣くような者は大統領にはなれない」というのが不文律になり、世界の常識となりました。まさに涙がマスキーの政治生命を奪ったのです。
このくらいのことは、海江田万里氏も当然知っているものと私は思っていました。しかし最近の彼の言動を見ていると、どうもこの「国際常識」は持っていないようです。こういう人に国政を委ねるわけにはいきません。民主党の議員たちも、あらためてマスキーの涙のことを思い出し、賢明な投票行動を取ることを期待します。
もう一人の宰相不適確者は前原誠司氏です。在日韓国人から政治献金を受けて外相を辞任してから、半年も経たぬうちに宰相の座を狙うとは言語道断です。海江田氏の場合はいわば失策であり、みずからの愚かさの証明ですが、前原氏の場合は「法律に違反している」のです。島田紳助氏は、暴力団との交際の責任を取って「芸能界からの引退」という最も重い罰を自らに課しました。前原氏に島田氏の潔さの半分でもあれば、代表戦などには絶対に出るべきではなく、ここは閉門蟄居しているべきです。あとに残った代表候補たちがいかに冴えない連中であろうとも、法を破った人気者よりは数等ましです。民主党はここで自浄能力発揮するべきです。実力者たちがその気になれば、不出馬勧告くらいはできるはずです。小沢一郎氏らの責任はきわめて重いといえます。同時にメディアもこういう観点に立ってこの選挙を取り上げる責任があります。そのことを、皆さんもなんらかの形でメディアに伝えてください。

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