View of the World - Masuhiko Hirobuchi

August 29, 2011

「誰が首相になっても同じ」ではない -

あと2時間余で民主党の新代表が決まります。ということは日本の首相が決まるということです。テレビは昨日あたりから、さかんに街中の声を放送しています。そこで決まり文句のように出てくるのが、若い主婦と覚しき女性の「けっきょく誰がなっても同じですからね」というコメントです。日本の民主主義の成熟を妨げ、国民を不幸にしているのは、こうしたわけ知り顔で投げやりな言葉です。「誰が首相になっても同じ」ということは断じてありません。今回の代表選には一般人はもとより民主党員も参加できず、国会議員だけで代表を選ぶわけですから、皆さんがシラケル気持ちは分かりますが、選挙の行方は我々の生活に直結しています。日本の安全保障、対米・対中関係の行方などは、代表によって大きく変わります。とにかくじっくりと各候補の政権をうかがい、その能力人柄を見極めたいものです。

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COMMENTS

1 : 小龍 : August 30, 2011 03:37 AM

ご無沙汰しております。

私の周りでも「どうせ誰がやっても同じ」という人が多いです。何を根拠に言っているのかわかりませんが、それを言う人は総じて政治に無関心な人間ですね。

今回海江田氏が落選したことは喜ばしいことですが、野田新総理に対する先生の感想をお聞かせいただければ嬉しいです。
アジアのいくつかの国はさっそく、右傾化するのではと騒いでいますが、私は韓国・北朝鮮や中国に対し安全保障面で強気に出る姿勢は管直人や鳩山由紀夫よりは評価できると思っています。むしろ多少他の国から右傾化と言われる位が今の日本には丁度いいのではないかと感じています。

内閣が発足し動き出さないことには未知数な面が多いと思いますが、先生の私見を楽しみにしています。

2 : 湖の騎士 : August 30, 2011 10:42 AM

小龍様 コメントありがとうございます。人事決定前の野田代表への評価です。「恐るべき発信力の持ち主が出現した」という感じです。組織がなくても、金がなくても、貧農の出身でもスピーチの力で天下人になれる男が出てきたーーと思います。自民党は谷垣総裁以下、まだ野田氏の力を悟っていません。自民党にとってはまさに強敵の出現です。前原や海江田ならどんなに御しやすかったことか! 中国も韓国も彼の思想的立ち位置よりも指導力を警戒しているのでしょう。彼の弱みは「財政健全化=増税」という「財務省ドグマ」にまだ浸っていることです。

3 : 2008915 : August 31, 2011 12:18 AM

失礼して、一言コメントさせてください。

私も、湖の騎士様ご指摘の「財政健全化=増税」という「財務省ドグマ」を、輿石東氏を幹事長に起用してでも実現させようとしている点を強く懸念致します。

輿石氏の起用が政権の安定のためであるなら評価に値するのですが、それだけとはとても思えず、推測にすぎませんが、増税案の実行と政権安堵のためのトレードではないかと、、、

現状での増税、それも消費税増税は多数の国民の生気を奪う酷政ではないでしょうか。

野田総理が一刻も早くそのことに気づいてくれることを願ってはおりますが、期待薄な感が否めませんね。


4 : 湖の騎士 : September 2, 2011 11:22 AM

2008915様 コメントありがとうございます。野田新総理は油断がならないしたたか者だと思います。まず輿石氏の幹事長起用は「敵である小沢一郎の腹心に最重要ポストを渡した」ということで、「野田は『太っ腹』だ」とまではいかなくとも、「彼はケチケチしていない」という評価は生んでいると思います。菅や鳩山には逆立ちしても真似のできない芸当です。次に2日の午前11時現在伝えられている組閣人事を見ていると、「ややディフェンシブ(防衛的)」だと思います。閣僚の能力よりも知名度や人気、党内での力学等を重視していますが、これはある意味で当たり前のことです。問題は財務大臣です。これが誰になるかで増税の行方が変わってきます。もし野田総理が、先日まで「財務省の言いなり」だったのは政権を取るまでのポーズで取ってしまえばこちらのものというふうに、財務官僚たちを平気で裏切るくらいの度胸があれば、日本の前途は明るいでしょう。増税は絶対にしてはいけません。彼がのらりくらりと財務省の要求をかわして、国民のために善政を布くことができるように、世論とメディアが後押しすることが重要です。