View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 20, 2011

日本を日本を元気にする方法 提案(1) -

どんなに日本に対する見方が甘い人でも、日本が元気をなくしていることはお認めになると思います。ではどうすれば日本は元気になり、国民の多くが幸せになれるのか? これについては議論百出で、どの意見を採用してよいかだれも分かりません。さらに「選挙制度を中選挙区制に戻す」とか「国会議員の定数を半分にする」といった大問題になると、話は大きすぎ時間がかかりすぎます。そこで「明日からでも実行できること」「お金も時間もかからないこと」「自分でできること」のいくつかをこれからご提案していきたいと思います。
その一番目は「『あげる』という言葉の使用を減らすこと」です。
意外にお思いでしょう。「そんなことがどうして日本の活性化につながるのだ!」とお腹立ちになるかも知れません。しかしこの提案を実行なされば、日本はまちがいなく元気になります。なぜか? 
19日夜のNHKテレビ「ニュースウォッチ9」で、中日ドラゴンズ落合監督の名古屋ドームでのファンへの挨拶が放送されました。監督はまず8年間の支持への感謝の言葉を述べ、「これからも選手tをあたたかく見守ってやってください」と締め括りました。ところが画面には「見守ってあげてください」という文字がスーパーインポーズされたのです。なんとテレビのディレクターは、落合氏の「やってください」という日本語は正しくない」と判断し、自分が「正しい」と思う日本語に勝手に置き換えたのです。しかし言語感覚は落合氏のほうが正しく、NHKのほうが間違っています。「身内や家族、目下の者、動植物に対しては「してあげる」ではなくて「してやる」を使う」のが、健全な日本語です。10年ほど前まではこの原則が生きていました。しかし子供を甘やかしたり、やたらに人にゴマをするのが正しいことなのだという「ミーハー主義」が幅をきかせはじめ、その結果「あげる」が氾濫しているのが現状です。よそのお子様に対しては「着物をきせてあげる」のように「あげる」をつかうのがよいというのは、昔も今も同じです。しかし人様の前で自分の子供のことを語る場合は「してやる」が正しいのです。最近は競馬の騎手でも若くて無教養な人は自分が乗る馬について「今度こそ00号に勝たせてあげたい」などといっています。ここは「勝たせてやりたい」というべきです。このように身内と他人、目上と目下、動物と人間の区別もつかない人たちが、やたらにテレビや学校で「あげる」を使いまくっているのです。これでは日本が元気をなくしてしまうのは当たりまえです。日本が元気を取り戻すためには、まず「あげるの濫用をやめる」ことです。できれば「あげる」を誤用するメディアに抗議したいものです。。

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COMMENTS

1 : 悠々 : October 20, 2011 05:35 PM

全く同感です。
子供に菓子をやる、と言う母親は今や絶滅でしょうね。
上下に関係をハッキリさせるのは拙いと考えて居るのかも知れません。
私はその他に、「・・・と思う、」と言う良い方も気になります。
「嬉しく思います、」なんて言わないで、「嬉しいです。」の方が余程感動が伝わってきます。
確か美智子妃がお使いになったのを真似したのかも知れません。庶民はもっと単刀直入に感動を表現したいものです。
メディア、特にテレビと女性向け雑誌が誤用を広めていると思います。(この場合の「思う」は間接表現ではないですから、正当な用語です。蛇足かな?)

2 : 湖の騎士 : October 23, 2011 10:28 AM

悠々様 コメントありがとうございます。「やる」と「あげる」の誤用は、些細なことのように見えて重要です。内と外、自己と他人、公と私の区別がついていない頭で何かを考えたり、実現しそうもない公約を掲げる政党に一票を投じたりしているのが日本の現状です。ここにお書きになった母親たちは、「上下関係」というものを嫌い、「子供にも人権はある」と言いたがる人たちでしょう。片や彼女たちは喜んで韓流ドラマを観ています。その韓国では、今でも儒教道徳による、「上下の別」「長幼の序」が厳しいのです。自分たちの価値観を韓国人にぶつけたら、おそらく「長幼の序も知らない未開人」としてさげすまれることでしょう。「やる」と「あげる」の区別は、国際摩擦の軽減のためにも必要なのです。

3 : 太田出版 : October 26, 2011 04:37 PM

廣淵さんへの連絡先が解らず苦肉の策でこちらから失礼します。このたび「スヌーピー&暗い嵐の夜だった」を出した者です。Mikiサンが本を送ってくれたようです。本来なら私から挨拶文と共に送らなくてはいけなかったのに失礼しました。
廣淵さんの「スヌーピーたちのアメリカ」は私のお気に入りの本です。
「暗い嵐…」が日本で初出版になり私の願いが叶いました。
ジーニーさんからも褒めて頂きました。頑張りました。
第二段・短編集も2月に出す予定でおります。
私のアドレスまで送り先を教えて頂けると幸いです。
http://www.ohtabooks.com/press/2011/10/25201407.html

4 : 湖の騎士 : October 26, 2011 09:01 PM

太田出版様(斉藤和美様) コメントありがとうございます。『スヌーピー&暗い嵐の夜だった』は、本当に面白い本です。一気に読了しました。企画し上層部を説得し、出版に漕ぎ着けるまでには、大変なご苦労があったことでしょう。障害をみごとに乗り越えられたことに敬意を表します。こういう規格外れの面白さを理解する日本人がどしどしふえてほしいものです。販売面でのご成功を心からお祈りしています。