View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 16, 2012

お薦め本 『財務省オオカミ少年論』(田村秀男著) -

またもやユーロ安で株式市場は急落、日本経済の行く手はますます厳しくなってきました。しかし安住財務大臣の発言と表情には、危機感は見られず、白川日銀総裁も事態の深刻さに気付いていません。野田首相にいたっては、まるで見当ちがいの増税路線に突き進んでいます。こうした政権および日銀の錯覚を告発する本が出ました。それが標記の『財務省オオカミ少年論』(田村秀男著、産経新聞出版社)です。著者は日銀の無策と政府のどうしようもない勘違いが、この不況とデフレの元凶だということを鋭く告発しています。著者は元日経の記者で現在は産経で活躍している人です。この人の論に賛成するも反対するも、あなた次第です。ただ最も重要なポイントのひとつは、大新聞の財務省担当の記者たちが、あまりにも経済に弱いために、官僚たちに洗脳されて、誤った経済観を読者に伝えているという指摘です。これは日銀担当記者も同じです。なぜ日本だけが20年以上もデフレに苦しんできたのか。この間に人生に絶望して命を断った人がなぜ年間3万人以上もいるのかを考えてみたいものです。主要先進国では常識となっている「国益のために自国通貨を安値に誘導する」政策を採らず、その反対のことばかりしてきた経済官僚・日銀官僚たちの無策ぶりが実に分かりやすく解説されています。野田首相の増税路線では「増税しても税収はふえず国民は苦しむばかりだ」ということが、だれにでも分かる本です。

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