View of the World - Masuhiko Hirobuchi

February 09, 2012

バカは死ななきゃなおらない 広沢虎造の名せりふ -

最近「広沢虎造はえらかった」という声をよく聞きます。「虎造」と聞いて分かる人は、65歳以上かも知れません。いかにも旧世代の好みだと思われるでしょうが、そんなことを言い出せば「金色夜叉(こんじきやしゃ)」も「婦系図(おんなけいづ)」も「不如帰(ほととぎす)」も、「そんなの知らなくて当たり前」ということになってしまいます。やはり古くても大衆文化は大切にしなければなりません。それはともかく昭和の偉大な浪曲師虎造がえらかったという意味は、彼がはやらせた名せりふにあります。それは「バカは死ななきゃなおらない」です。清水の次郎長の子分で、喧嘩はめっぽう強いがちょっとオツムの足りない森の石松のことを描写する言葉です。なんでこんな言葉がいまどき脚光をあびるのか? それは国会審議と関係がああります。あまりに不毛で、無知丸出しの応答を聞いていて、思わず「バカは死ななきゃなおらない」とつぶやいているシニア層が、何千万人もいるのではと想像してしまいます。この「お馬鹿さん」が誰を指すのかはご想像にまかせます。もっと溌剌とした議員や閣僚が登壇して、思わず「はっ!」と息を呑むような、緊張感にあふれ知的な輝きにみちた論戦が展開する国会が出現してほしいものです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : February 13, 2012 10:31 AM

全く先生のご指摘の通りです。
私の見たくないTV番組で、ドラマと国会中継はその上位に位置しています。
国家を思い政策論を展開して丁々発止の激論が交わされるのが国会の姿だと思いますが、実態は揚げ足取りや重箱の隅を突くような発言ばかりでは見る気がしません。
官僚主導の国会から政治主導の国会へ転換するという意気込みはどうなったのでしょう?
日本の政治家の発言でも昔は名言や聞く人を唸らせるような言葉が記憶にありますが、、最近ではとんと聞かれません。
何より日本を良くしようという意欲など感じられない、党利党略ばかりです。
英国の国会討論のような論戦が展開されることを期待します。

2 : 湖の騎士 : February 13, 2012 09:23 PM

悠々様 コメントありがとうございます。もっと楽しいことを書きたいのですが、こういう記事になってしまいました。「バカは死ななきゃなおらない」を英語でどういうか、皆さんのお考えを聞きたいところですが、私は5つばかり考えてみました。主語を何にするか、受身形を使うかどうか、愛嬌のあるバカを表すのに最適の名詞は何か? など外国人に共感してもらえるような文章を考えているところです。国会中継がせめてもう少し緊張感があり、「新しい発見」があるものになってほしいですね。