View of the World - Masuhiko Hirobuchi

February 24, 2012

前原政調会長「口だけ番長」に激怒 産経記者を締め出す  -

民主党の前原政調会長が23日、産経新聞の記者を記者会見の席から締め出しました。理由は同紙が前原氏のことを「口だけ番長」と伝えたことが許せないからだそうです。氏は「これは『ペンの暴力』だ」と言い、「許容範囲を越えている」と言っています。幹事社の朝日新聞記者は、前原氏に抗議したとのこと。24日の産経と、同日の朝日の夕刊が伝えています。さて皆さんはどう思われますか? 八ツ場ダムの工事問題をはじめ、前原氏のやってきたことが、ことごとく「口だけ(あるいは「口先」)番長」的行為であったのかどうか。これを「ペンの暴力」と読者や視聴者は感じているのか? 国から(つまり国民の税金から)政党助成金を受け取っている政権与党の政調会長が、自分をこのように表現したメディアの記者の会見出席を拒否してよいものなのかどうか? 自由で民主的であるはずの国家の与党幹部は、メディアとどういう関係を保つべきなのか? 考えさせられることの多い「事件」でした。仮にアメリカでこういうことが起こった場合、ふだんはどんなに仲の悪い記者同士・会社同士であっても、他社の記者はいっせいに与党幹部に抗議し、「分かりました。一紙だけ外すというのは納得できません。我々も退席させていただきます」と言っただろうと思います。これが自由な国の自由なメディア(フリープレス)の気概というものでしょう。

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COMMENTS

1 : 2008915 : February 25, 2012 02:34 PM

とても政権与党の政治家とは思えない行為ですね。
かつて、佐藤首相も新聞にお怒りのことがあったように記憶していますが、、、

本来は真逆のことをせねばならないほず。つまり記者クラブを廃して、誰でも参加できる状態におくことでチャンネルが増え、結果、真意が伝わるということをどうもおわかりになっていないようです。

愚か者が政治に携わると国民は不幸です。


2 : 湖の騎士 : February 25, 2012 09:34 PM

2008915様 コメントありがとうございます。昨日の夕刊フジでは「男を下げた前原」という見出しが躍り、今日の日刊ゲンダイでは「墓穴を掘った前原」という記事が出ています。たかが「口だけ番長」という表現ごときを「ペンの暴力」と呼び、そのプレッシャーに耐えられないというのは、いかにも「人物が小さい」と言わざるをえません。この産経の記者に対して彼が取り得る最良の策は何だったでしょうか? ひとつの案は他社の記者も全部揃っている前で、「00君、『番長』はひどいよ。せめて『口だけ大将』くらいに格上げしてくれないかね」くらいのことを言ってみる手があったのではないでしょうか?記者たちはどっと笑い、「なかなかユーモアのある人だ」として、評価はかなり上がったのではないかと思います。少なくとも大人物はこれしきの表現で頭に血がのぼったりはしません。彼はみずからの器の小ささを満天下にさらしました。民主主義国家におけるメディアと政治家の間にある「ルール」というものを全く分かっていない人です。

3 : 悠々 : February 25, 2012 11:23 PM

前原政調会長がお粗末な発言したのは彼が小物だからでしょうが、民主党のお歴々は全て同程度の人物だと思います。
気になるのは記者団がきちんとした態度を取らなかったことです。言論弾圧と思える前原政調会長の行為を単に遺憾の意を表する程度で矛を収めたのは,言論の自由を破壊する行為として,もっと毅然とした対応をするべきです。
頑丈な堤防も蟻の穴の一穴から決壊する、と言うこともあるのです。
先生が仰る通り、全員が即退席し,以後の記者会見を拒否する位の対応をするべきだと思いました。

4 : Sako : February 26, 2012 12:45 PM

先生の非常にバランスのとれた論説で、事の本質がよく理解出来ました。
騒がれていましたが、特に気に留めていなかったニュースだけに納得感は一入です。

5 : 湖の騎士 : February 27, 2012 09:39 AM

悠々様 コメントありがとうございます。自分を「口だけ番長」と呼ばれて「ペンの暴力だ」と騒ぎ立てることが、いかに「みっともない」ことかをこの人は分かっていません。菅直人にしても鳩山由紀夫にしても同じようなものです。記者諸君も即座にいっせい退席するくらいの「切れ味」を見せてもらいたかったです。前原氏の産経記者出席拒否は、「言論圧迫」に繋がる許せない所行です。

6 : 湖の騎士 : February 27, 2012 09:45 AM

Sako様 コメントをありがとうございます。「口だけ番長」という表現は前原氏の政治家としての本質を短く鋭く言い当てた傑作だと思います。それが気に入らないからといって、書いた記者の出席を拒むというのは呆れ果てた所行です。「しょせん私はこれだけの器です」ということを、日本中に告白してしまったことになります。この記事で頭がすっきりされたようで、嬉しいです。

7 : sons of market : February 28, 2012 12:47 PM

レーガンは撃たれた時でさえ、手を握ってくれた看護婦に「ナンシー(妻)には内緒だよ」といい、医師団には「あなた方がみな共和党員だといいんですが」。奥さんには「頭を下げてかわすのを忘れたよ」と言ったエピソードがあります。
比べるのは酷かもしれませんが、彼我の違いに悲しくなります。

8 : 湖の騎士 : February 28, 2012 04:01 PM

sons of market 様 どなたかがここでレーガンのあの偉大なユーモアに言及されることを期待していました。それを実現してくださって本当に嬉しいです。レーガン氏は、私と東京で単独会見した時にも実にさらりとカーター大統領を揶揄しました。それがまたカーター氏とは「器が違う」ことを感じさせる、余裕たっぷりの話し方で、嫌みはまったくなかったです。今回の前原氏の言動は、まったく恥ずかしいの一語につきます。でも本人には「恥ずかしい」という意識はないのでしょう。理不尽なことを書いた記者に批判が集まると読んでいたふしもあります。そんなことも見通せない男が、外務大臣を務め、首相の座を狙っていたのです。情けなくて涙が出てきます。