View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 03, 2012

オピニオン雑誌の現状  「無力感」の克服が課題 -

文藝春秋社のオピニオン雑誌「諸君!」が休刊になってから、もうずいぶん時間が経ちました。その後も「正論」「WiLL」などが健闘しているようですが、私の周囲ではオピニオン雑誌を読むことに疲れたという人がふえています。「疲れ」の原因は「なるほど、いいことは書いてある。だが自分がそれらにいかに共鳴しても日本のこの閉塞状況は変わらない」という「無力感」にあると思います。もうひとつは「いくら日本語でいいことが書いてあっても、外国人に分かる言葉で発信しなければ『国家を挙げて日本の悪口を唱え虚偽までまじえて日本を貶めている勢力』には抗しきれない」という、これまた「無力感」が日本を覆っています。いささか抽象的な書き方をしていますが、この『国家を挙げて日本を貶めようとしている勢力』が具体的にどこを指すのか、また「虚偽(フィクション)まで動員して「日本は悪い」ということを外国人に喧伝しているキャンペーン」というのが何を指しているのかを、どうかお考えください。こうした日本非難に対して日本の政府もメディアもまったく無為無策のまま10年、20年が経っています。オピニオン雑誌の論調が、「この現状を少しでも変えた」という実績が明らかになれば、読者は再び戻ってくると思います。

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COMMENTS

1 : 悠々 : March 6, 2012 07:36 AM

いまの日本の現状とオピニオン雑誌の正当論との落差が大きすぎてこれを打開する方策は見当たりません。
大阪市長が、かなり右翼的な思考を披瀝していますが、こんなやり方でも何か現状を打破していくれるのではないかという期待を持たせるものもあると感じた人も多いと思います。
ファッショの再来もあり得るのではないかという危惧を感じます。
オピニオン雑誌の論調が,理想論ではなく現実を踏まえた堅実なものになってくれば読者の共感を得ることが出来そうに思えます。

2 : 湖の騎士 : March 6, 2012 11:18 AM

悠々様 貴重なご意見をありがとうございます。橋下市長の発言は昨夜も「TVタックル」で見ていました。有権者は自民・民主と続いた大政党政権に嫌気が差し、とにかく一回「ガラガラポン」をやってくれそうな「維新の会」に期待しているのだと思います。仮に彼の政党が政権を取っても、私はファッショにはならないと思います。昨夜の番組で痛感したのは山口二郎北大教授の「言い逃れ」でした。彼は「脳足りん政権」を誕生させた張本人の一人です。さらに民衆が「民主も駄目だけれど自民も駄目だった」というふうに、両者を同じレベルで見ていることが非常に気になりました。自民の「駄目さ」と民主の「駄目さ」は「桁」がちがいます。民主の駄目さは「一般国民の知能水準に達していない」ところにあります。自民の場合は業界との癒着やマンネリはあったものの、大臣たちの常識と専門知識は現政権の比ではありませんでした。オピニオン雑誌が、現実を踏まえた堅実なものになり、これを読んで物を考える人がふえてほしいと私も切に願っています。