View of the World - Masuhiko Hirobuchi

May 11, 2012

小沢氏の「控訴」問題を深読みすれば -

民主党の小沢一郎元代表の党員資格停止処分が8日夕に決まったと思ったら、10日には「控訴」ということになり、これで小沢氏はやはり「被告人」ということに決まりました。これによって彼の活動は大きく制限されることになります。マスコミは「なぜ控訴期限の10日まで待てなかったのか?」と、処分解除を急いだ輿石東幹事長をやり玉にあげ、同時にすべてを輿石氏に丸投げした野田佳彦首相(民主党党首)を「無責任」だと批判しています。大体どのメディアもトーンは同じです。私も70パーセントほどはこうした「大勢」に同感です。しかしそれではあまりに能がない。こういう見方は少し単純すぎる気がしませんか? そこで「外れ」を覚悟の上で、少し深読みをしてみたいと思います。小沢氏の勢力を何としてでも殺ぎたい人の筆頭は野田総理です。彼ははじめから読んでいた。「控訴期限まで待たずに党員資格停止を解除すると決めれば、検察官役の弁護士たちは反発し、『舐めるな!』と憤って意地でも控訴するだろう」
と。輿石氏に万事を丸投げしたのは、「輿石ならばそこまで局面を読めないだろう」と見ていたからだ。案の定思慮の足りない輿石は、まんまと野田の仕掛けた罠にはまり、親分の小沢に回復不能なほどの重傷を負わせてしまったーー。というのが深読みの筋書きです。初めはマスコミに叩かれるのを覚悟の上で、ここまでの筋書きを考えたとすれば、野田という政治家も「なかなかのワル」です。さて、あなたはどう思われますか?

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COMMENTS

1 : 悠々 : May 11, 2012 07:11 PM

先生の深読みは強ち的外れでは無いと思います。
民衆レベルで考えれば、あんな馬鹿げたやり方は通用しないと思うのですが、霞ヶ関理論で行くと、親分に忠義を尽くす輿石東幹事長の行動は読めるのだと思います。野田総理はしてやったりと、にんまりしていることでしょうが、あのことで国民の民主党離れが更に進んだと言う事には気付かないのでしょうね。
我々はいつまで猿芝居を見続けなければならないのでしょう?

2 : 湖の騎士 : May 12, 2012 08:58 PM

悠々様 コメントありがとうございます。考えすぎを覚悟の上で私見を延べましたが、まんざら的はずれでもないと言っていただき、意を強くしています。それにしてもこういう猿芝居はもういい加減にしてもらいたいですね。内外共に難問が山積しているというのに、永田町周辺はいつまで経っても危機の到来を悟っていません。こちらには彼らにすえる適切な「お灸」がないのが歯がゆいです。