View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 20, 2012

三党合意のあとの無力感 -

民主・自民・公明の三党が増税法案に合意しました。本来ならここで「とにもかくにも合意に漕ぎつけてよかったね。ご苦労さん」という声が、どこからともなく湧き起こってもよいところです。しかし、15日にこの合意ができてから1週間近く経ちますが、どこからもそういねぎらいや祝福の声は聞かれません。逆に「マスコミはこの合意をはじめから見越して報道してきた。合意が成立した時点になって少数派と見られるのを恐れて、野田政権の後押しをしてきた。何が国民にとって正しい選択なのかよりも、『自社が孤立しないためにはどういう論陣を張ればよいか』を考えて行動してきた。これは政権とメディアの究極の出来レースであり、日本の言論の自由にとって大きな汚点ではないか。もはや何を言ってもむなしい」という無力感が広がっているように思えます。「いや、そんなことはない。この増税法案は立派な法案だ。これで日本はよみがえる。期待をもって三党の今後を見守ろうではないか!」というご意見もあるでしょう。率直なご意見を聞かせてください。私には国民を裏切った政権と野党の醜悪な野合という、後味の悪さがどうしてもぬぐえません。民主はもちろん、自民党もこれで多くの潜在的な支持者を失ったと思います。

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COMMENTS

1 : 悠々 : June 21, 2012 01:50 PM

先生のお考えに全く同感です。
野田総理は政権獲得時の民主党の公約を反故にしたのですから、
政治生命をかける、なんて大見得を切る前に国民に信を問うべきでした。
自民党にしても、裏取引ではなく国会で堂々と論を交わして、国民の目に現実を曝すことが必要でした。
国民の無党派層はもう棄権という手段でしか意思表示を出来ない情けないことになりそうです。

2 : 湖の騎士 : June 21, 2012 03:05 PM

悠々様 コメントありがとうございます。困るのは自民・公明両党の間に「裏切り者と手を組んだ後ろめたさ」感覚がないことです。野田総理は誰がなんと言おうと「裏切り者」(betrayer)であり、彼の率いる民主党は「嘘つき」(liar)です。そんな連中と手を組んで、日本および自分の党に輝かしい未来が来ると思っているのでしょうか? この合意はどうにも「縁起の悪い」合意です。