View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 09, 2012

これ以上醜態をさらさないで、谷垣さん! -

谷垣禎一様  おそらく胸中には煮えくりかえる思いがたぎっていることでしょう。ここまでやりかけた三党合意をきちんと見守って、自分の手で解散に持ってゆくのが自分の務めだというお気持ちは分かります。だが世間が貴方を見る目は厳しく冷たいものです。昔、植木等の名せりふに「お呼びでない? お呼びでないね?」というのがありましたが、世間からも自民党内部からもあなたは「お呼びではない」のです。まず出身派閥のボスから「再選への立候補を支援できない」とはっきり言われたこと。その理由というのが、三党で消費税増税法案を通しておきながら、今度はそれを否定する「首相問責決議案」に賛成したためでした。この自らの行動を否定する問責決議案賛成については、国民の大多数も呆れていました。派閥のボスの弊害は多々ありますが、この一点に関しては古賀誠氏の判断は、あなたの判断よりもよほど理にかなっていました。次にあなたは長年苦楽を共にしてきた石原伸晃幹事長の協力を取り付けることにも失敗しました。石原氏もとても一国の総理総裁が務まる器ではないと世間からは見られています。彼を担いで操りたいという派閥のボスたちは、日本国の利益よりも自分の利益を考えている唾棄すべき連中であり、長老たちの覚えがめでたいからといって最高権力を目指す石原氏の軽さにも、世間は嫌悪感を抱いています。しかし、「石原ごときさえも抑えられない谷垣には、とうてい日本国の運命を任せるわけにはいかない」というのが、大多数の国民の意見だろうと思います。あなたが再選に意欲を燃やせば燃やすほど、世間の自民党への支持は減って行きます。ここはすぱっと総裁選から身を引くべきです。おさまらぬ胸の内をどう収めるか?。自分が次の総理に最もふさわしいと思える人の支援を堂々とすることです。石原氏を潰すことも聖なる義務だと思います。これ以上醜態をさらさないで下さい。自分のことよりも日本のことを考えてください。きれいに身を引けば、貴方に対する世間の評価も変わると思います。 永田町の取材経験よりも海外特派員としての経験を誇りにしている一ジャーナリストより

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COMMENTS

1 : 湖の騎士 : September 10, 2012 03:18 PM

読者の皆様へ この記事を掲載してから半日もしないうちに谷垣氏は総裁選出馬を断念する旨を発表しました。私と似たことを考えている人は、夫人を含め氏の周辺にもいて、氏はその方々のアドバイスを受け入れたのかも知れません。願わくばもう少し早く今回の決断をしてほしかったです。それでも「これ以上事態を悪化させない」で済んだことを共に慶びたいと思います。この記事も、もう2,3日早く掲載すべきでした。

2 : Sako : September 10, 2012 11:08 PM

自民党はもう結構という思いがあります。韓国に対して、対応が良くないと批判していますが、貴方達は与党の時代には中韓に甘かったではないか!?と、憤りを感じます。

野田総理の外交は、100点ではないですが、極めてまともな対応だと評価します。内政はイマイチですが。
勿論鳩山・菅は最低です。
私は、野田総理があと4年はやってもらいたいと思います。突如、豹変し良い宰相になってきたと思います。

先生、個人的なお願いですが、初期のコラムに書かれていた様な、苦しんでいる若者へのコラムをお願い出来ないでしょうか?
時折、読み返しては希望を持って頑張ろうという気持ちになります。
お願いします。

3 : 湖の騎士 : September 11, 2012 02:35 PM

Sako様 コメントありがとうございます。自民党への拒絶反応がこれほど強い若者がいるとは、自民の長老たちは気付いていません。彼らが影響力を誇示するのは、自民党にとって大きなマイナスです。しかし私は英国人の「パッチワーク」という考え方が今の日本に必要かつ有益だと思っています。物事を一気にガラガラポンと変えるのではなく、まるでパッチワークのように、破れたり崩れたりした個所をその都度べつの布地を当ててつくろいながら使って行くというやり方です。こうして辛抱づよく社会の弱点を修復してゆくうちに、いつのまにか「全体」もリニューアルされ、活力ある社会が実現するという思想です。歯がゆいでしょうが、この大人の知恵が日本の風土に合っていると思います。この思想に立てば、自民党という古ぼけたシステムをつぶしてしまうのではなく、布を張り替えたり、床の板を取り替えたりしてリニューアルするのが、いちばん現実的でしょう。民主党には、なんといっても「知的蓄積」がないことが致命的です。野田総理は今のところ大きなボロを出さずにきましたが、外交における判断力のなさを、私は厳しく見ています。ゴルフで言えば、「打ってはいけない方向」にボールを打とうとしています。これは「センス」の問題で、今後の努力では修正できないものです。さてこのブログの初期の「若者へのメッセージ」路線をご希望下さりありがとうございます。復活させることを考えます。