View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 11, 2012

石原伸晃は明智光秀か? -

自民党の総裁選で、谷垣禎一総裁は再選への立候補を断念しました。今年の初め以来、次々に判断ミスを重ね、野田佳彦総理を衆議院の解散に追い込めなかったことと、同総理への問責決議案に賛成したのですから、この結末は仕方のないことです。問題は谷垣氏をここまで追い込んだ石原伸晃幹事長の責任です。長老たちへのゴマスリが成功し、総理の座が見えてきたことに目がくらんで、自分を引き立ててくれた恩人である谷垣氏を「裏切った男」という評価が、今後どのくらいマスコミに出てくるかが問題です。今回の彼の行動を日本史の中の先例と比べて見た場合、どの例が最もピタリと来るだろうか、と考えました。ずばりといえば、明智光秀でしょう。いくらなんでもそれは言い過ぎかなと思いましたが、世の中には同じようなことを考える碩学(せきがく)もいるのですね。11日の産経新聞一面に山内昌之・明大特任教授(前東大教授)が、石原氏の場合は「謀反(むほん)」だといういう旨のことを書いておられます。もしそうなら、これからの合戦で羽柴秀吉になるのはだれでしょうか? 安倍、石破、町村三氏への期待が高まるところです。石原氏も「謀反人」の汚名を着るくらいなら、功を焦らず、「私にはまだ総裁になるだけの徳が備わっていません」と自分は出馬を見合わせ、同時に谷垣氏の出馬も思いとどまらせるくらいの出処進退の美学がほしいところでした。そうすれば衆望は彼に集まり、今後の政治家としての前途は洋々たるものになっていたでしょう。今のままでは、仮に総裁に当選しても、人心は離れます。長老たちの傀儡というイメージもずっと尾を引くと思います。長老たちが彼を担いだことを後悔する局面が目に見えるようです。

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COMMENTS

1 : Sako : September 11, 2012 08:54 PM

自民党の、与党を経験した野党という役回りを期待していました。
権力の奪取に涎をたらし、下品な政党に成り下がった事が残念です。まさか、社会党の様な何でも反対する所まで落ちぶれるとは思いませんでした。
与党時代の公明党に擦り寄り始めてから、おかしくなったと思います。自民党は、本当に残念です。

2 : 湖の騎士 : September 12, 2012 02:34 PM

Sako様 コメントありがとうございます。自民党は「頭を強く打たれて少しフラフラしているボクサー」に似ています。「貧すれば鈍する」といった感じ。しかし7日の町村、10日の石破両総裁候補のTV単独出演(「報道ステーション」)を見るかぎり、民主党が逆立ちしても到底かなわない知識、見識、ビジョン、安定感を備えていると感じました。国民がこの安定感を評価する日がかならず来ると思っています。ただし11日の石原伸晃はお粗末のきわみで、多弁の割に中身のないことが露呈していました。彼を総裁に選ぶようでは自民は「これで終わり!」でしょう。そうならないことを祈っています。