View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 23, 2012

2つの記者会見に出席して ー自民総裁選ー -

9月15日の日本記者クラブおよび19日の外国特派員協会(外国人記者クラブ)での自民党総裁候補の共同記者会見に出席しました。両者とも一長一短がありました。日本記者クラブの方は、雑誌「選択」の9月号にも批判されているように、大手新聞4社の「企画委員」(いずれも政治部出身)が質問を独占し、他の出席者が自由に質問できないために、どうしても質問内容がマンネリになり、委員たちにとって関心のある質問ばかりで、活気と新鮮さに欠けるところがありました。外国人記者クラブの方は、香港の女性記者をはじめ欧米の女性記者も質問し、彩りと幅があり意外性もありました。しかし毎度顔なじみの記者(男性)の質問は硬直化し、マンネリ気味だったことは否めません。さて肝心の候補者たちのコメント内容の比較・採点です。外国人記者クラブには町村信孝候補が体調不良を理由に出席しませんでしたが、一人を除いて言うことに「安定感」があり、日本および世界の現状に対する知識も情報も、分析力もしっかりしていると感じました。民主党の3代続いた首相のいずれをも凌駕(りょうが)しているのが明らかでした。「あの人は目つきが気に入らない」とか「物の言い方が不愉快だ」とか一般の人々から思われている候補もいましたが、今の日本にはそんなことを言っている余裕はありません。まず「この国が他国に侵略されないためにはどういう総理を選ぶべきか」が第一です。国民の中には「侵略されても自分の命までは奪われないだろう」と思っている人もいますが、それは錯覚です。今の状況はもっと厳しく、「いかにして外交手腕によって国を守るか」の段階です。そのためには「歴史」「装備」「国際社会のルール」についての「知識」が不可欠です。そのいずれもが民主党には欠けています。自民党は旧態依然とした長老が時々しゃしゃり出てきて、これが国民の顰蹙(ひんしゅく)を買い、党への生理的嫌悪感を呼んでいます。そうしたマイナスは十分考えた上で、この危機に対する洞察力と対処能力という点で、自民党に期待するしかないというのが、今の「選択」だと感じました。個々の候補の政策や意見について、具体的なことにはあえて触れず、抽象的な書き方に終始して申し訳ありません。どうか行間を読んでください。

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COMMENTS

1 : mayu : September 23, 2012 10:49 PM

ご無沙汰しております。
先生のご意見を拝読するたび、「右へ倣え」のマスコミがうやむやにしたがる点をスッキリと解説してくださり、とても参考にさせて頂いております。

自民党総裁選での、谷垣総裁の不出馬や幹事長の立候補の経緯や見識等、先生のような意見がもっと広まって欲しいと思います。

ただ、自民党総裁候補で国民に誤解されているのではないか、と心配している候補がいます。

国防に関する知識や経験が豊富で安全保障政策に積極的と見られるIS○B○候補は、一見保守派と思われがちですが歴史認識は自虐史観に基づいた発言が目立ちます。

総理大臣の靖国参拝に反対。
北朝鮮に対する経済制裁に反対。
教育基本法に愛国心を明記することに反対。
人権侵害救済法成立に賛成の立場。
以上、その思想信条は民主党の政策というより社民党の政策そのものす。

このような人物に日本国の舵取りを任せるのは危険極まりないと思います。

2 : 湖の騎士 : September 24, 2012 08:09 AM

mayu様 貴重なコメントをありがとうございます。私の記事はまだまだ歯切れが悪くもっと踏み込んだ物にしなければと思っていますが、過分なお褒めをいただいて恐縮しています。人々は今「見かけ」で人物を判断しがちです。心の中まで見通して「この人に国を託せるか」という視点からの人物鑑定が少なすぎます。そうした中で、いただいたコメントは最有力な一人と目されている人物の「危うさ」をずばりと指摘されており、これからこのブログをお読みいただく読者の方にも大きな参考になると思います。具体的に彼の危うさを列挙していただき本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。