View of the World - Masuhiko Hirobuchi

November 08, 2012

次は中国をウォッチしよう -

アメリカ大統領選挙は興奮の内に終わりました。仮にロムニー氏が勝っていたとしても、世界を揺るがすような事態は起こらなかったでしょう。民主主義の国として、「最低これだけは守られる」という安心感が、世界の人々の間で共有されているからです。それはイギリスの労働党と保守党の政権交代についても言えることで、外交政策などで極端な変更はありません。ところが残念なことに、日本ではこうは行きません。2009年に民主党が政権を取って以来、世界は日本を不信の目で見ています。というより、「なぜこれほど愚かなことをするのか」と呆れています。鳩山迷走政権はその最たるものでした。田中真紀子文科相の言動なども恥ずかしくて世界には見せられないものです。日本の中だけにいると、それが当たり前になり、諦めが先に立ってしまいますが、今の日本はそれほど軽く見られているのです。その「日本蔑視の旗頭」とも言うべき中国のトップ人事を決める中国共産党大会が8日から始まりました。江沢民前総書記が出席するなど、この国はまだまだ長老支配が続いています。政権を去ったはずの者がいつまでも権力にしがみついているのです。世界の人々は、英米などでの政権交代を見るような安心感を抱いて中国を見てはいません。危険で不可解な国と見ています。党大会でどういう人事が決まるか、我々はいまだかつてない緊張感をもってこの大会を見守るべきです。ここで決まる人事は、日本および世界の運命に直接かかわる重大な意味を持っているからです。中国をよく知ること、その本質について歪みのない正確な目を養うことが、いま私たちにできる最大の安全保障です。

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