View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 01, 2013

民意とメディアの大きな違い 今年は明るい年に -

明けましておめでとうございます。「今年はだいぶよい年になるだろう」と感じている人と「相変わらずだ」あるいは「もっと暗く危険な年になる」と思っている人の割合は7対3あるいは8対2で、前者の方が多いと私は見ています。これは周囲の人々の声と、テレビ、新聞、インターネット、さらには株式市場、為替の動き、子供たちの表情などから総合的に判断してのものです。そして、暗く憂鬱な未来を予測する人々の悲観論の根拠になっているのは、自分が心情的に支持していた政権が惨敗したこと、「右傾化」した政権が対中国で危険なことをするのではないかという不安、株式などが上がっても、自分はそんなものは持っていない、年金収入は上がらないのに物価が上がっては困るという実感など、いろいろな要素が混じり合っていると思います。しかしなんといってもいちばん大きいのは、「安倍政権を嫌いなメディアが大衆の不安や不満を煽っている」ためです。この影響は軽視できません。しかし、人々は自民党を支持したのです。これが「民意」というものです。人々はあまりにもひどい民主党政権では、それこそ不安でたまらず、今の議席数を当時の野党に与えたのです。これがまぎれもない「民意」です。だが一部のメディアは、その民意が気に入らない。民意に敬意を払わないで、自分たちの主張こそが正しいのだと思い上がっています。そして民意がどうあろうとそれは無視(あるいは軽視)して、自分たちが気に入らない安倍政権をまだ本格始動もしていない段階でねちねちといじめているというのが実情です。このきわめて感情的ないじめと、大多数の国民の投票行動のどちらが正しかったかは、今年の末になってみれば明らかになるでしょう。今回も敗れるのはメディアで、大衆の判断の方が正しかったということになると思います。ただひとつ気がかりなのは中国の動きです。この国はどんな暴論も正論だと言い張り、無茶苦茶なことを平気でやってきました。習近平政権が暴挙を犯さないために、日本がいかに賢く毅然と対処できるかが問題です。そのためにもマスコミ報道には「煽りが混じっている」ことを認識していただきたいと思います。皆さんの賢明さと英知が明るい今年を招き寄せることを信じています。

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COMMENTS

1 : 泥田の落ち武者 : January 1, 2013 02:00 PM

湖の騎士様、

新年明けまして、おめでとうございます。本年も騎士様の記事で勉強させて頂きます。

民意の件ですが、全くもって「往生際が悪い」の一言に尽きるような気が致します。

デフレ下の日本で金融緩和をすると言えば、「ハイパーインフレの恐れが」といい、円高から円安に振れ始めれば「今の日本は円高の方がメリットが大きい」等々、確かマスコミ諸氏も、金融緩和するべき、円高が問題だ、と言っていたように思うのですが。

健忘症、痴ほう症の類なのか、それとも根性が曲がっているのか。一度マスメディア関係者の精神鑑定をやった方が良いかもしれませんね。

マック赤坂氏が東京都知事選挙に出ていましたが、彼の「スマイル」は決して間違えていないと思います。今の日本に必要なのは、「希望・自信・スマイル」ではないでしょうか?

2 : 湖の騎士 : January 1, 2013 07:44 PM

泥田の落ち武者様 本年最初のコメントをありがとうございます。私はマスコミをいたずらに批判する者ではありません。むしろ若い記者を励まし、長所を褒めて「共に日本のためにしっかりやっていこうよ」と呼びかけたい気持ちの方が強いです。しかしここ2か月くらいの報道だけを取ってみても、メディアは少しひどすぎると思います。とくに政治部の記者たちの国際常識のなさと、経済についての無知が目立ちます。本来なら具体的に例を挙げなければなりませんが、落ち武者様は「この間まで円高を是正せよと言っていたのが、態度を変えている」とご指摘のとおり、本質的なところを見ておられますので、私はここでは「偏向の実例」は示しません。とにかくメディアが選挙の結果をもっと重大に捉えないと、日本はいつまで経ってもこの超不況のままに低迷してしまいます。今は「メディア内部の人事異動」に期待しています。無能な記者たちがひっ込み、もっと優秀な人たちが第一線に立つだろうという希望です。

3 : 泥田の落ち武者 : January 2, 2013 01:41 AM

湖の騎士様、

私は金融機関・外資メーカー系に勤務して参りましたので、メディアの人事異動の仕組みは全く分かりません。

ただ、日本の経済関係のクオリティペーパーと言われるところを退職した某教授の(元論説委員)、社会人大学院のゼミに在籍しましたので、そのメンタリティはある程度理解しているつもりです。

端的にいえば「常に上から目線」、「日本悪玉論」、「土下座外交万歳」でしょうか。

私は90年代の半ば過ぎから、対中進出の危険性を主張してきました。しかし、そのクオリティペーパーは、中国に進出せざるんば、一流企業に非ずという論陣をつい最近まで行ってきました。その後は韓国万歳です。

アジアを日本経済の拠点とするべき、という議論には異論は御座いませんが、60年も70年も前の戦争の、贖罪意識を引きずったままで、21世紀の経済に対応できるでしょうか?(しかも証拠不十分なお話で)

欧米、ASEAN、太平洋諸国の多くは、強い日本を期待しています。それを必死になって否定しようとしているのは、特定アジア諸国と、日本の伝統的大手メディアだけではないでしょうか?

NHKを代表とする日本の大手メディアは、何をしたいのでしょうか?彼らにとっての国益とは何なのでしょうか?彼らにとって日本国とは何なのでしょうか?

4 : 湖の騎士 : January 2, 2013 04:53 PM

泥田の落ち武者様 再度のコメントをありがとうございます。日本を代表する経済関係のクォリティペーパーの論説委員なる人が、どういう環境の中で仕事をしてきたかは、おおよそ見当がつきます。会社の名刺の威力で、若い時は企業のかなりえらい人に取材し、ちやほやされ、企業の現場の社員や工員がどれほど血と汗のにじむ思いで会社や製品を支えていたかの苦労を知らずに過ごしたのでしょう。ベテランになってくると、「理屈は立っても人を使い組織を動かすことはできないので、ラインの部長にするわけにはいかない」という上からの判断で、部下を持たない「論説委員」という肩書きを与えられます。純朴な企業や世間はこの肩書きを大したものだと思いこみ、本人もその気になって現場には行かず、統計指標などを見て日々を送り、たまに「上から目線」の社説やコラムを書く、といったコースです。こういう人に生きた経済がわかるはずがありません。ご自身が体験された大学院ゼミでの教授の認識や知識が、おそろしく現実ばなれしていたのは当然でしょう。ではどうすれば、こういう頭の固い、しかも自分が正しいと思いこんでいる教授や現役の論説委員、編集委員たちの価値観を変えられるか? 容易なことではありませんが、全く不可能ではない気がします。それをこれから実際に行ってみます。時々知恵を貸していただきながら、この難題に挑んでみようと思います。