View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 09, 2013

「ヘビのごとく賢(さと)く」という名言 -

今年はヘビ年(巳年)だというので、マスコミは「蛇のように脱皮する年」と謳い、安倍晋三首相も経済三団体の新年会で「ヘビのように私も脱皮したい」と挨拶しました。どうも「ヘビ=脱皮」という図式が定着しつつあるようで、この記事の見出しに掲げた「ヘビのごとく賢くあれ」という言葉はあまり引用されていないみたいです。これはイエス・キリストが弟子たちに語った言葉で、このあとに「ハトのごとくすなおなれ」と続きます。なにもキリストの言葉を新年の日本で思いだす必要はありませんが、今年ほど日本人に「賢(さと)さ」が求められている年はありません。尖閣問題で、いかに中国と対峙するか。疲弊しきった経済をいかに立て直すか。荒廃した教育をどう再生させるか。私たちはありとあらゆる知恵を絞らねばなりません。まさにヘビのように、賢明に時には狡猾に、悪意と敵意が取り巻くこの世界を乗り切っていかねばならないのです。あくまで平和的に、しかし国の主権は侵されることなく、国民の生命・財産を守ること。富を創出し、希望の灯が見えるようにすることです。あまりにも素朴な世界観では、この国は猛獣たちに食い荒らされてしまいます。「蛇のごとくさとく」という言葉がもっと広く深く日本中に広まってほしいものです。

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COMMENTS

1 : Sako : January 9, 2013 06:24 PM

あけましておめでとうございます。
今年も、素敵なコラムを楽しみにしております。

富士通総研の柯 隆氏は、民主党の対中政策の方向性が全く見えず、意味不明の外交カードを切ってくるので、強硬な姿勢を示した旨を言われていました。

それに比べ、安倍総理の対中姿勢ははっきりとしたものなので、案外日中関係は安定すると、分析しており、道理がいくものだと思います。

安倍総理には、対韓外交で蛇の狡猾さを発揮してもらいたいものです。

2 : 湖の騎士 : January 9, 2013 06:48 PM

Sako様 今年初のコメントをありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。民主党の対中政策の方向性が全く見えず意味不明のカードを切ってくるので、中国は強硬な姿勢を示したーーという認識には全く同感です。安倍総理の対中姿勢ははっきりしたもので、中国としても対日交渉がしやすいという見方にもほぼ同意できます。問題は中国トップの頭の回転の仕方が、我々の常識を超えたところがあり、予測がつかない面があることです。危険な相手であることは間違いありません。しかし彼らと対峙する日本のトップが、民主党よりははるかに理にかなった対応ができることは確かで、そこに希望を繋ぎたいと思います。