View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 28, 2013

他人との「違い」を重視する教育 -

ロンドンにいる日本人の小学生(女子)が入学のための面接を受けた際に、真先に聞かれたことは「あなたがほかの人とどのくらい違っているかを言ってご覧なさい」だったそうです。「自分は他人とはこれだけ違っている」とはっきり言えることが貴重であり、学校は各人の個性を生かし伸ばすことを教育の根本方針にしているということです。イギリスではこういう考えが社会に広く行き渡っていることの証明です。これはアメリカでもほぼ同じです。ひるがえって日本ではどうでしょうか? 先生が「同じ答え」を求めたり、他人と同じような考え方をするように指導する傾向が強すぎませんか? 会社でも「協調性」が重んじられ、同僚や先輩とは違う意見をいう社員はうとんじられます。役員会ともなると社長のいうことに反対する意見を吐く人間はまずいないでしょう。こういう「画一化」が日本の衰退を招いているのではないでしょうか。画一化の弊害はマスコミが一番かも知れません。言論はまるで談合でもしたように、なんと似ていることか! 「群れ」に従わないといじめられるという、この日本社会の病を早く治したい。まずは「群れ」とは違う子供を育て、「個」を自由に表現できるような教室を作り出すことです。先生方がその気になりさえすれば、これはかなりできることだと思います。マスコミもこうした考えを広めることに力を注いでいただきたいものです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : January 29, 2013 06:15 PM

私も先生のご指摘に賛同します。
日本人社会では、みんなで渡れば怖くない、みたいな考え方がはびこっています。
付和雷同という言葉はひと昔前は良くない行動という感じでしたが、今は美徳という語感に成り下がってしまったようです。
帰国子女が日本の学校になじめず、いじめの対象になったりするのも海外では個性が尊ばれて居たのに、日本に帰って来ると他と違う言動をすると疎まれるから、わざわざ外国人学校に転校したりする例もあると聞いています。

2 : 湖の騎士 : January 30, 2013 04:45 PM

悠々様 コメントありがとうございます。全く仰せのとおりです。「大勢に従うのが無難」という考えが社会を支配すると、その社会は大体滅びます。日本経済がこの20年ほど低迷しているのも、マジョリティ組が幅をきかせすぎたためでしょう。私の親友だったイギリスの偉大なジャーナリストの故アントニー・サンプソンによると、「植物でも環境の激変に耐えうるのは少数種だ」そうです。皆でもっともっと少数派を大切にすることを心がけたいものです。