View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 14, 2013

「東京決定」で一番知りたかったこと -

君子2020年のオリンピック・パラリンピック開催が東京に決まったことをまずはすなおに喜びたいと思います。しかし決定直後の報道の仕方(ほとんどテレビ)は、視聴者が最も知りたい(であろう)ことを伝えませんでした。物足りない、もどかしいと感じた人も多かったと思います。日本全国の喜びの声や、プレゼンテーションの巧拙、経済効果ばかり伝えて、北京やソウルの反応を伝えなかったことが残念です。とくに韓国は今年に入ってからもIOC委員に「日本には開催資格がない」と働きかけたり、投票直前に東北・関東の農水産物の輸入を禁止するなど、露骨に東京開催を妨害してきました。そうした努力にもかかわらず東京が選ばれたことに対して、おそらくは腹の中は煮えくりかえっていたはずです。しかしテレビカメラを向けられれば、どんなに無理をしてでも「よかったね。東京おめでとう!」というのが、文明国人の常識というものです。そうしたマナーというか、やせ我慢というか、節度というものを、韓国の民衆が備えているのかどうかを、私は知りたいと思いました。口ではきれいなことを言っても、顔は不快感を示してもいいのです。しかし、表面的には悔しさをこらえて「おめでとう!」をいうかどうか。君子とか紳士というのは本心をかくして国際基準に沿える人のことです。安倍首相がプレゼンで語ったように、韓国は「同じ価値観を共有する隣人」なのかどうかを見極めたいものだと思っている視聴者の要求に、テレビは全く応えませんでした。要するに「ニュースセンス」がなかったのです。ますます困難を増すであろうこの世界で無事に生きてゆくためにも、メディアの人々はもっとニュースセンスを磨いてほしいものです。

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COMMENTS

1 : 筆者より : September 14, 2013 10:27 AM

この記事の冒頭に「君子」という文字がありますが無視してください。打ち間違いです。よろしくお願いします。

2 : みるとす編集部 : September 14, 2013 05:08 PM

ニュースセンスという言葉、いたく心に残りました。
2018年に韓国で開催予定の冬季五輪が、様々な要因から危惧されているそうですね。しっかりウォッチしていきたいと思います。

3 : 湖の騎士 : September 14, 2013 05:53 PM

みるとす編集部様 コメントありがとうございます。「ニュースセンス」という言葉がお心に残った由、ありふれた言葉かと思っていましたが、受け手の方によってインパクトが違うのだということをあらためて学びました。日本では2018年の韓国での冬季五輪はあまり話題にもなっていないようですが、IOCに約束した高速鉄道計画(仁川から会場まで)は予算不足と大会後の赤字見通しのため、取りやめになったとか。明らかな「約束違反」です。今後の対応ぶりをしっかり見ていきたいものです。