View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 22, 2013

ハロウィーンのはやりすぎ? -

ちかごろどこの街でもやたらにハロウィーンの飾り付けが目につきます。ケーキ屋さん、衣料品店、文房具店、書店、スーパーなどの菓子類のコーナーなどで、魔女の扮装やお化けカボチャが年々増幅しています。私もかつては自分の出演するテレビ番組で、アメリカ文化・アメリカ人の心を理解するのに重要な行事としてハロウィーンを紹介しました。しかしこんなに短時日の間に日本でこえほどポピュラーになるというのは驚きです。魔女たちが出演するあるフェスタで会った若いお母さんに、「なぜこれほどハロウィーンがはやるのですか?」と聞いてみました。「市役所の職員の中にこれが好きな人がいてイベントなどの際に口を出すらしいです」とのことでした。幼い日に大好きだったハロウィーンを大人になってからもっと普及させたいと思っている自治体職員が、全国に何千人もいるのかも知れません。それにしてもアメイカのすることにはなんでも反対で、米軍の存在はもとよりに日米安保まで目の敵にする左翼系の人々が、「ハロウィーンはアメリカ文化の日本浸食だ。断固反対する!」という声をなぜあげないのかが不思議です。この方々の大嫌いなアメリカは、こうした形でじわじわと日本人の心を蝕んでいるのかも知れないというのに!

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COMMENTS

1 : みるとす編集部 : October 22, 2013 02:51 PM

廣淵先生

私もかねてからハロウィンの日本での広がりには疑問を感じておりました。意味はさほど考えず、輸入もののお祭りを祝って所謂「お祭り騒ぎ」をするのが好きですよね。ボージョレ・ヌーボー然り、クリスマス然り。

そこで質問なのですが、ハロウィンの意味は少なくともイギリス人やアメリカ人など、これをお祝いする人たちの間ではきちんと伝承されているのでしょうか。

2 : 湖の騎士 : October 22, 2013 03:37 PM

みるとす編集部様 ハロウィーンの意味は、米英ではほぼきちんと伝承されていると思います。「ハロウ」というのは「聖なるものを崇める」という動詞であり、「ハロウマス」というのが「諸聖人の日」(オールセインツデイ=11月1日」)です。死んだ聖人たちがみんなこの世に帰ってくる日です。「イーン」は「イヴニング」で「その前夜」。つまりハロウィーン
は「聖人たちの日(万聖節)」の前夜祭だということは、学校でも家庭でも教えています。万聖節の方は日本ではだれも関心を払いません。一応キリスト教の行事のように見えますが、オリジンはキリスト教の入って来るよりはるか以前から信じられていたケルト人の祭りです。死者の霊魂が木々の梢に宿って地上を見下ろしている日ということで、不気味さの漂う日です。そのことの本質を米英の子供はよく知っています。イングランドではハロウィーンはあまりポピュラーではありません。アイルランドではポピュラーと聞いています。アメリカでは、ほぼ誰もが本来の意味への理解の度合いはともかく、この日を楽しんでいます。

3 : みるとす編集部 : October 23, 2013 02:42 PM

廣淵先生

お答えありがとうございました。これは日本で言うとご先祖様が帰ってくるお盆のような感覚なのでしょうか。不気味という部分は違うと思いますが。

いずれにしても、民族の良き伝統を工夫して子供に伝承していくことは大事なことですね。いろいろと考えさせられます。

4 : 悠々 : October 24, 2013 03:52 PM

私を含めて現代の日本人は宗教心が希薄だから、他教の宗教行事でもためらいなく受け入れてしまうのでは無いかと思います。
そんな国民の心情を見透かして、デパートから居酒屋まで、悪のりしてなにかを売りつけようと画策します。バレンタインデーのチョコレートは菓子業界の企みですし、クリスマス商戦はあらゆる業種が群がります。まあ、楽しければ良いのでは?と考えています。
それよりいやなのは、私の父は神道ではないのに国が勝手に靖国神社に祀っていることです。父は菩提寺の墓に葬ってありますが、遺骨はありません。国から通知が来て私は芝の増上寺へ遺骨をうけとりにいきました、骨箱には白木の位牌だけが入っていました。国は遺族に白木の位牌だけ返して、霊は靖国にということなのでしょう、不埒はやり方です。
国会議員は靖国詣でが好きな人が多いようですが、私は参ったことはありません。国のために命を落とした人のために参るのは当然だとのたまっていますが、お国のためと言って殺された人の霊は靖国になんかあるはずがありません。諸外国の顰蹙を買いながら繰り返す愚行はもうやめにして欲しいです。
ハロウインの後はクリスマス、宗教から離れて、せいぜい楽しく過ごしましょう。

5 : 湖の騎士 : October 26, 2013 11:50 AM

「みるとす」編集部様 再度のコメントをありがとうございました。万聖節はお盆の感覚にやや似ていますが、木の梢に霊魂が宿って地上を見降ろすという不気味さは、日本にはないですね。これは暗い森の中で長年暮らしてきた民族特有の感覚だと思います。森の民にはほぼ一年中陽光が降り注ぐ日本とは全く違う感覚がはぐくまれるのだと思います。

6 : 湖の騎士 : October 26, 2013 11:57 AM

悠々様 コメントをありがとうございます。ハロウィーンも楽しければいいではないかというご意見の人が多いと思います。日本は何でも来い、何でも受け入れるというよさがありますが、物事を真剣に咀嚼してから我が物として受け入れるということをしない面も多いですね。それはともかく、子供の遊びのようなハロウィーンから、靖国さらには父上の戦死、日本の軍部や官僚の精神構造にまで論究されたご意見は、非常に貴重なものだと思います。よくよく噛みしめたいです。