View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 01, 2014

想像力だけはペガサスのように -

新しい年が明けました。謹んでご挨拶申し上げます。今年いただいた年賀状には、内閣の姿勢に危惧を感じるというものがいくつかありました。マスコミの影響を大きく受けておられる感じです。一方、経済に強く、情緒よりも理性的に物事を考えるタイプの人々は、日本経済の行く手に希望を持っていることを書いてこられました。中東を中心に世界全般に目配りのきいた先輩は、「波瀾万丈の年になる予感がする」と言っています。容易ではない年になることはたしかです。私は中国がアメリカの意図をミスジャッジして、暴走しないかどうかを心配しています。オバマ政権の対中宥和策が、ヒトラーの暴発を招いた英国のチェンバレン内閣のそれにあまりにも似ているように見えるからです。ともあれ、この危機を乗り切るためにいちばん必要なのは「想像力」です。あたかも午年。想像力だけは羽の生えた天馬ペガサスのように、世界の空を駆け巡っていたいものです。

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COMMENTS

1 : 青柳武彦 : January 2, 2014 09:34 AM

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。 2014年はオバマ・ショックで、日本は大混乱に陥るでしょう。残念ですが。
 オバマは、その政治信条からアメリカは国際政治おけるリーダーシップをとらない事を明言し、国連の演説でも「アメリカは世界の警察ではない」と述べて、ここにパックス・アメリカーナは終焉しました。
 中東においては30年来の盟友であったエジプトのムバラク政権(いろいろと問題はあったが)を見殺しにし、代わった政権もクーデターで倒れました。アメリカは経済援助を打ち切ったので、今やエジプトはロシアに頼り切っています。また、イランの経済制裁を緩めてサウジとイスラエルを激怒させ、サリンを使って国民を殺戮したシリアのアサド政権に対しても、行動を起こす前に議会の事前承認を得たいなどと前代未聞の方針を打ち出して、結局何もしないでプーチンの妥協案に乗ってしまいました。
 こうして中東に於けるアメリカの仲介能力はほぼゼロになってしまったので、原発停止後の日本がエネルギーの92%を中東からの化石燃料に頼っている現状は、極めて危険です。やはり 日本には脱原発などという選択肢はないですね。
 パックス・アメリカーナを前提とした日本の安全保障体制は役に立たないことがはっきりしました。日米安保条約はヴァンデンバーグ決議(相互安全保障は、自助努力と相互協力が前提)に抵触するので発動しません。ヒラリー・クリントンたちが繰り返し述べた「尖閣諸島問題は日米安保の対象」という言葉は、今や消滅し、スーザン・ライス(新)安全歩諸問題担当補佐官がいうように、「本件は二国間問題として処理すべし」と言うことになっています。

 中国が尖閣諸島に軍事力を含む実力行使をしてきた時のには、オバマはシリアの時と同じように行動を起こす前に先ず議会の事前承認を得たいと必ず言い出すでしょう。アメリカ国民も議会も、戦争には反対、特に従軍慰安婦問題などで道徳的にも問題があって、憲法改正もせずに集団的自衛権も認めていない日本を助ける必要はない、というでしょう。
 アメリカが盟友としてきた英国ともイスラエルとも、仲たがいをした(これには驚きました)ように、中国問題では日本を見捨てて中国側に味方するでしょう。とにかく日本は、のんびりと憲法問題や集団的自衛権問題を議論している場合ではないことはハッキリしています。

 2014年の初めにあたって悲観的なことをいいました。しかし、2013年には中国と韓国のおかげで特定秘密保護法も成立し、国防予算もわずかながら増え、日本人の安全保証意識も格段に進みました。この2014年危機についても、このオバマショックを幸に転じて欲しいものです。しかし、とりあえずに日本は平和で安全です。

2 : 湖の騎士 : January 2, 2014 11:12 AM

青柳武彦様 たいへん貴重で鋭い洞察にみちたコメントをありがとうございます。日本人の多くが、この危機を悟っていないことが心配です。オバマの頭の中は危険がいっぱいです。今後も精力的に発信を続けてください。

3 : 泥田の落ち武者 : January 3, 2014 03:30 PM

湖の騎士様、

青柳さまの言われる通り、安全保障面でアメリカを頼りにすることは難しい環境になってきましたね。というか、「オバマ」自身が安全保障の不確定要素になっているような。

靖国参拝にしても、黙っていればよいものを、わざわざ要らんコメントを出して中韓の反発を煽る。どうも「リベラル」とかいう政治家に特有の悪い面が前面に出て来ているような気がします。

日本もそろそろ本気で戦後体制から国内でも、国外でも脱却するべきかと。その際に、日本がかけられている様々なでっち上げの嫌疑は、正面から反論し、潰しておく必要があるのでは?

4 : 悠々 : January 4, 2014 06:31 PM

先生のブログの趣旨とはまるで関係無いのですが、暮れに大工仕事の真似事をしていて脚立から転落し松葉杖暮らしになっています。
午年でも人間ですから二本足で歩きたいのですが、まだ当分は4本足の生活が続きそうです。ペガサスなら羽もあって自由に飛び回れるのでしょうが、人間の4本足は様になりません。

5 : 湖の騎士 : January 6, 2014 03:30 PM

泥田の落ち武者様 コメントをありがとうございます。オバマも米国務省も外交というものを分かっていないということが、世界の有識者の間で認識され始めてからそろそろ1年が経ちます。センスも知識もないことが、どれほど恐ろしいことかを、オバマ氏は分かっていません。日本のマスコミはもっとここを突くべきです。

6 : 湖の騎士 : January 6, 2014 03:37 PM

悠々様 kyuuni nihongoga utenaku narimasita. I hope you'll be able to gallop like a Pegasus in a few weeks.

7 : ニライカナイ : January 6, 2014 07:28 PM

明けましておめでとうございます

昨年11月の講演会で久しぶりにお会いでき、
とても光栄でした。

想像力、大切ですね。今、私のいる国際科学技術協力室というところでは、様々な研究所や大学が途上国で新しい治療法や、技術開発を行うのを援助しています。
自分自身に知識がなくても、その国に行ったことがなくても、毎日様々なことを想像しながら働くのは、とても楽しいことです。それに感謝しています。

平和も、想像力の連鎖によって作られるのでしょうね。ジョン・レノンが言ったように。
今年も、またお会いできますのを、楽しみにしております。

8 : 湖の騎士 : January 7, 2014 11:17 AM

niraikanai様 コメントありがとうございます。新しいお仕事に充実感を感じておられるようで何よりです。私が最も血気さかんな課長だった時代(つまり生意気ざかりだった時代)新しく入社した課員たちに語った言葉は「いちばん大事なことを一言で言えば、それは想像力(イマジネーション)だ」というものでした。その言葉を今も鮮明に憶えていてくれる人がいます。ペガサスのように想像力で世界を駆ける人がふえてほしいものです。