View of the World - Masuhiko Hirobuchi

February 12, 2014

良き敗者(グッドルーサー)にもなれぬ細川氏 -

都知事選で3位にしかなれなかった細川護煕氏の「敗北会見」を見ていて感じたことです。「自分の敗因は、出馬を逡巡したことによるキャンペーンの遅れ。マスコミが原発問題を最大の争点として取り上げなかったことにある(大意)」と彼は語りました。しかし逡巡したのは、すべて自分の責任です。マスコミが彼の思惑どおりに原発を主要争点として取り上げてくれなかったというのも未練がましい。そもそも「取り上げてくれないこともありうる」ということを想定して戦いに臨むというのが、将たる者の常識ではないですか。それを人のせいにして言い訳をする姿は見苦しいです。負けたなら、言い訳がましいこと、見苦しいことは一切言わず、「すべては私の力不足でした」とにっこり笑い、舛添氏の健闘を称えるのが、「良き敗者(グッドルーサー)」ではないのですか。日本のマスコミは敗者に鞭打つことを差し控えているようですので、細川氏も小泉氏も、今回の選挙の本質を悟れぬままに、またぞろ愚かなことをしでかしかねません。そこであえて申し上げます。「選挙戦の始まる前に、都民の間には細川氏に対する嫌悪感・不信感があった」という事実です。それはどこから来ていたのか? 細川氏の立候補の動機に対する疑問、彼の首相としての実績と責任の取り方についての疑問が記憶としてまだ生きていたこと。うさん臭さ。などです。彼は他の有力候補と同じスタートラインに立っていなかった。そのことを氏自身および小泉氏、その他の応援者たちも冷静に悟るべきです。私はデータを示して自分の論の正しさを語ろうとは思いません。ただ選挙も「勝負」であり「戦い」なのですから、大義名分だけでは勝てないのは当たり前です。兵站(補給)、資金、運動員の数と質、天の利その他もろもろの要素を勘案して、乾坤一擲の勝負をかけるべきでした。自分の読みが外れたことを人のせいにして、未練がましく言い訳をする姿を見ていて、「この人はしょせんそれだけの器だったのだ」と思いました。今後また政治的蠢動(しゅんどう)をする前に、己の敗因をじっくりと検証してもらいたいものです。これは小泉氏も同じです。

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COMMENTS

1 : 泥田の落ち武者 : February 13, 2014 08:53 PM

湖の騎士様、

細川氏は結局、総理退陣の時もぐだぐだで辞めていきましたので、所詮は「神輿は軽くてパーがいい」の典型なのでしょうか???

まあ、彼の功績らしき物は、反原発というお題目だけでは、もはや有権者は釣られないという実績を作ってくれたことでしょうか。(山本太郎の胡散臭さに国民は辟易しているのでは?)

小泉氏は河野太郎を次の操り人形にするという話がありますが、なんとなく、それでなくても河野洋平の息子というだけで十分に胡散臭いのに、小泉氏の反原発操り人形2代目となると、胡散臭さ倍増のような気が・・・・・・・

小泉氏は本気で反原発なんですかね?????????????

2 : Sako : February 14, 2014 01:48 AM

マケイン候補の敗北スピーチを思い出しました。
オバマ大統領の勝利演説よりも胸を打ちました。
それ以来、マケイン氏のファンです。

3 : 湖の騎士 : February 14, 2014 06:47 PM

泥田の落ち武者様 コメントありがとうございます。細川氏の応援をしていた友人もいるので、こういうことを書くのは本当に心苦しかったのですが、この敗北後の記者団へのコメントを聞いて、「なんだこの程度の人だったのか!」と納得したのではないかと思います。原発が票にならないことは、一昨年の総選挙で、滋賀県知事に「貴女が党首になれば100議席は獲れますよ」と働きかけた小沢一郎が、結局は詐欺師まがいだったことを見ても明らかでした。あの時点で「原発は票にならない」ことを、小泉氏も細川氏も悟るべきでした。あの嘉田・小沢の惨敗から何も学ばず、「俺が出れば」「俺が応援すれば」なんとかなると思い込んだ細川・小泉両氏の頭は本当にお粗末だったと思います。小泉氏も安倍総理の好評ぶりに嫉妬し、することがなくて閑でしょうがないので今回のようにお呼びでないのにしゃしゃり出るのは、もうやめたほうがいいです。

4 : 湖の騎士 : February 14, 2014 06:55 PM

Sako様 コメントありがとうございます。マケイン候補は敗れてなお株を上げました。人は敗北した時にも真価を発揮できるものだと私も思いました。アメリカのメディアは、リベラル派が主流になっていますから、オバマをほぼいっせいに支持しましたが、彼の真の姿をここ1年くらいの間に見せつけられています。それでも彼らは「マケインを応援すべきだった」とは思っていないでしょう。オバマがアメリカおよび自由を尊ぶ陣営にもたらした災厄ははかり知れません。今さら「マケインよ帰ってこい」と叫んでもむなしいことですが、オバマ政権がこれ以上判断ミスを重ねないように祈るばかりです。