View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 09, 2014

株安と政権の弱気の関係 -

投資家以外の人々はあまり気に留めていないようですが、東証の日経平均株価は連日大幅に値下がりしています。専門家たちは、市場が期待していたような金融緩和策を日銀が打ち出さなかったことが原因だなどと解説していますが、はたしてそれだけでしょうか? 「河野談話の見直しを行わない」といった政府の「ふらつき」「腰の定まらなさ」「弱気」が、「こんな日本じゃ駄目だ」という失望感を生んでいるのではないか、と考えることも必要でしょう。とくに外国人投資家の立場で見れば、ここのところ安倍政権はオバマ大統領に遠慮しすぎて、原理原則を曲げすぎているのではないでしょうか? ご参考までに。

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COMMENTS

1 : Sako : April 10, 2014 08:19 PM

供給された円が、日銀の当座預金に豚積みされ、実質的には3兆円しか市場に廻っていません。
異次元の緩和といわれたパーティーは終わり、二日酔いが始まったのでしょう。
次なる手はもうほぼありません。
ただこれだけは言えます。「民主党より遥かに良い政権だ」とです。

2 : 湖の騎士 : April 12, 2014 09:41 PM

Sako様 コメントありがとうございます。市場に出回っている円が3兆円しかないとなると、この先はきわめて悲観的になってきますね。麻生財務大臣はワシントンでのG20会合で、終始ペーパー(おそらく官僚が書いたもの)を読み上げましたが、内容の空疎さは目を覆うばかりでした。「日本の財務大臣はこんなろくでもないペーパーを読み上げることしかできないのか!」と、各国の財務相、マスコミ、投資家に見透かされるためにワシントンまで出かけて行ったことになります。去年は「バイ・マイ・アベノミクス」と上機嫌で語っていた安倍首相ですが、たしかに宴は終わり、厳しい現実が始まっています。しかし仰せのとおり、民主党政権よりはるかに良いことも事実です。とにかく政権としては、「当初に考えていたことを、自信を持って国民に説明し、途中いっさいぶれない」ことが肝要です。

3 : 青柳武彦 : April 14, 2014 10:37 AM

私も、日本政府が従軍慰安婦の問題を検証はするといっていたのに後に見直しは行わないと腰砕けに見える姿勢に転じたのには、心底がっかりしました。ただし、安部首相にはそのように決断せざるを得なかった事情があったと思いますので、必ずしも政府の「ふらつき」「腰の定まらなさ」「弱気」とまでは思いません。
 そのような事情とは日米韓の三国間の安全保障問題です。米国が一番恐れているのは、韓国が中国についてしまって、そうした中で米中間に決定的な対立が生じることでしょう。
 昨年の9月、ヘーゲル米国防長官が朴槿恵大統領を訪問して、将来の安全保障のために日米韓の三国軍事協力の体制を作るべきであると提言しました。ところが、朴大統領はこれを未来とは関係のない、しかも日本との間では決着した筈の過去の問題を言挙げし、「従軍慰安婦」についての日本側の歴史認識を理由にして断りました。ヘーゲルは激怒したと伝えられています。更に12月にバイデン副大統領が訪韓した折にも、朴槿恵大統領を“It’s never been a good bet to be bet against America”と批判しました。
 今年に入ってからも2月にケリー国務長官が訪韓して、ソウルでの記者会見において日韓関係を改善することが重要であることを強調して“It’s up to Japan and the Republic of Korea to put history behind them”と述べましたた。
 近くオバマ大統領が訪韓して、中国に接近する韓国に対してかなり強硬な姿勢を示すことが予想されています。米国は日本に対して、それまでは韓国をより硬化させるような言動をなんとかやめるように要求してきたものと思います。安部首相もそれに対して、理解と協力を示した結果、「検証するけれど見直さない」ことになったものと小生は読んでいます。 
 世界のパックス・アメリカーナは終焉し、オバマは日本嫌いですから、尖閣諸島問題が火を吹いても日本を助けるために軍事行動を起こすことは決してないと思います。しかし、側近のヘーゲル、ケリー、クリントン(閣外ですが)等は、そのような事態が生じるのを必死に食い止めようとしていると思います。もっとも、米国が共和党政権に戻らない限り基本的な姿勢の変更はないと思いますけど・・・・。
 小生は安部首相の判断を信じて、応援したい気持でいます。
                    青柳武彦

4 : 湖の騎士 : April 15, 2014 10:40 AM

青柳武彦様 コメントありがとうございます。たしかに私の安倍政権への見方は少し単純化しすぎていると思います。実務というのは傍から見ているよりもはるかに複雑で、さまざまな要素が絡み合っているものです。しかし時には単純明快に物事の本質をずばりと突いた発言も必要です。安倍首相は、「一度に多くの藪を突つきすぎた」と思います。最も大事なことを二つか三つに絞って、国民に納得させつつ、いつまでたっても古い原則論ばかり唱えて目の前の危機には対処しようとしない公明党と手を切ってでも、自分の信ずる道を突き進めばよいのです。それができないところに、彼の弱気が透けて見え、市場はそこを見透かしているのではないでしょうか。