View of the World - Masuhiko Hirobuchi

July 26, 2014

功名心が見え見えの舛添訪韓 -

舛添東京都知事が、25日韓国の朴大統領と会見しました。これについてご本人は「成功だった」と成果を強調しているそうです。27日の毎日新聞が伝えました。大体こういう話というのは、周囲が「成功でした」というもので、自ら「これは成功だった」などと言うべきものではありません。「評価は後世の人におまかせする」とか「大方のご判断にゆだねたい」というべきところを、自分で「成功だった」と言ったのでは興ざめです。皆さんはどうお考えでしょうか? 私の全く主観的な見方を申し上げますと、今回の「会談」の評価はよくて45点です。マイナスの方が大きいと思います。その根拠は、朴氏と握手する場合に、舛添氏が思わず「頭を下げた」ことです。日本人同士の間ではごく普通の握手の仕方ですが、今回のようなケースでは、たとえわずかでも頭を下げてはいけません。頭を下げれば、韓国人や中国人は相手を「見下す」ものです。大統領と都知事という「格」の違いはあっても、舛添氏はいやしくも日本国首相の親書を携えて会談に臨んだのです。ここは「同格」でなければなりません。次に大きなマイナス点は、「不要な笑いが多すぎた」ことです。総理大臣でさえ会えなかった大統領に自分は会えたのだ、というような嬉しさが表面に出ており、朴氏におもねったような「精神の卑しさ」を感じさせる笑いでした。功名心がぎらぎらと滲み出ていました。一国の運命を左右する外交の場に、功名心の強すぎる人間を起用してはいけません。自分がどう思われるかなどということは全く考えず、「無私」に徹して国益のためにことを進める人物でなければ外交の衝に付けるべきではないのです。安倍首相の人選ミスです。私と同じようなことを考える人はかなりいるらしく、金曜日までに都庁に届いた電話の8割が、「なぜ都知事が外交の場に出てくるのだ!」という怒りの声だったそうです。27付け(26日夕発行)の「夕刊フジ」は、「舛添訪韓に都民激怒」という大見出しを一面トップに掲げています。

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COMMENTS

1 : 青柳武彦 : July 29, 2014 09:52 AM

広淵さんは心が広いから45点を付けましたが、私は狭量ですから0点です。マイナス点をつけたいくらいです。舛添さんは、国際大学グローコム教授時代の同僚で、語学も達者で学識も豊富で立派な男(ただし知事選では私は田母神候補を応援しました)だと思っていたのですが、若干おっちょこちょいの所がありました。今回はそのおっちょこちょいぶりが発揮された例だと思います。「成功だった」と言いますが、今回、何か評価できる点があったのでしょうか??
                         青柳武彦

2 : 湖の騎士 : July 29, 2014 07:32 PM

青柳武彦様 コメントありがとうございます。私が今回の会談を「よくて45点」としたのは、あるいはメディアに全く載らない「何らかの手ごたえがあった可能性」を完全に消しさるわけにもいかないだろう、と思ったからです。しかしこれはあくまで「理性」がそう思わせただけで、「直感としての評価」は10点くらいかあるいは、マイナス点です。大体「成功だった」と自分で言うのが気に入りません。明日(30日)都知事は外国人記者クラブで、「英語で」会見します。彼の英語は前にもこのクラブで耳にしました。「日本語で話したほうがいいのになあ!」という感想でした。英語力ひとつ取っても「ご自分が見えていない」証拠だと思います。

3 : 青柳武彦 : August 2, 2014 10:25 AM

> 彼の英語は前にもこのクラブで耳にしました。

ア、彼の会話英語はマアマアという程度ですが、学問的な議論にはかなりいけます。彼の主力外国語はフランス語です。最初の奥さんがフランス人だったことと、留学が長かった関係でしょう。
 あまりけなしっぱなしでも可哀相なので追加しますと、当時は金銭的にはきれいでした。今は知りません。彼が落選した都知事選の折に、栗本慎一郎が仲介してきた政治資金話を、「選挙で金をもらうと当選後、返さなければならなくなるし、それが汚職のもととなる」といって、断ってしまいました。結局、喧嘩になって栗本氏とは仲たがいしてしまいました。       青柳武彦

4 : 泥田の落武者 : August 8, 2014 05:37 PM

湖の騎士様、

蛇足で一言失礼致します。

まず、かの御仁が何を目的として訪韓し、何が成果であったか全く不明。韓国にゴマを摺りに行ったのであれば成功でしょうが。

批判の多さに対しては「数の問題ではない」と仰せですが、多くの意見の表明は民意の所在を表すものでは?
数が問題ではないなら、選挙も、議会での多数決も無意味では?

ヘイトスピーチを取り締まれと言われますが、日本大使館前等での非行(生きた豚の八つ裂きまで)に目をつむり、日本だけ取り締まれというのは、外交の基本の一つである「相互主義」に反するものでは?

また、ご案内と存じますが、欧米ではヘイトスピーチの取り締まりを取り止めるのが現在の流れでは????
(しょうもない他国民への悪口は私は賛同しませんが)
どうも、1周遅れの議論なような気が・・・・・・

5 : 湖の騎士 : August 8, 2014 06:18 PM

青柳武彦様 都知事の英語力が学問的なことを語るには「かなりいける」とうかがい、ご同慶のいたりです。しかし「俺は英仏語ができるんだ」ということを、100人近い記者団の前であまりに得意げに語る態度はいただけません(先週の水曜日、外国特派員協会で)。約40分のスピーチで彼は都知事としての業績と課題、訪中、訪韓の成果について長広舌をふるいましたが、心に訴えるもの、新味といったものは皆無でした。英語ができるできないという議論になると、私はいつも剣の達人たちのことを思い出します。本当に剣の奥義を極めた人は、滅多に剣を抜きません。相手は自分よりも強いかも知れないからです。やたらに剣を抜くのは小物にきまっています。舛添さんも「ひょっとすると俺は斬られるかも」という怖れを抱いて事に臨んだ方がよいと思います。少なくとも彼は「ジェントルマン」ではないことがはっきりしました。ジェントルマンというのは、自分の自慢話をしないものです。「評価は人さまに任せます」という態度が必要だと感じました。(私も厳しい質問を用意して会見に臨んだのですが、司会者の視野には入らなかったようで、残念です。)

6 : 湖の騎士 : August 8, 2014 09:09 PM

泥田の落ち武者様 訪韓の目的は「自分をアピールしに行った」ことでしょう。国益といった視点は全くなかったと思います。安倍総理とマスコミに対して「俺がやった。俺が日韓関係の改善に一役買った」と言いたいだけ。8月7日号の「週刊文春」が「ガキの使い以下の訪韓」と伝えています。非常に正確で、事実をよく抑えている記事です。