View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 03, 2014

「花子とアン」すべて逓信(ていしん)省のせいなのか? -

NHKの人気番組「花子とアン」で、主人公の村岡花子がラジオのおばさんとして子供向けのニュースを担当するシーンが何回も出てきます。ここで繰り返し強調されるのが、逓信省(ていしんしょう)の検閲がきびしいから、ニュースは一言一句原稿どおりに読んで下さいと担当者が花子に要請するシーンです。この場面に込められた「底意」みたいなものをお感じになりませんか? 戦後になってNHKは、「戦時中軍部に協力して国民の好戦気分をあおった」と非難されてきました。大新聞と同様いやそれ以上にNHKの責任は重かったと思います。「だがそれは逓信省による検閲が悪かったのだ。NHKは国民の好戦気分を掻き立てたりはしなかった」ということを、これでもかこれでもかと強調しているのが、花子をめぐるこのシーンだと思います。善良な人々は、「そうか悪いのは逓信省なのか、NHKには責任はないのだな」と簡単に納得するでしょう。しかし、逓信省(戦後は郵政省)だけが悪いのか? NHKの局内に戦争を礼賛するような空気はなかったのか? 当時の実情を知る人々はほとんどいなくなりましたが、視聴者はもっと疑いの目をもってこのドラマを見るべきだと思います。

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COMMENTS

1 : 悠々 : September 4, 2014 02:18 AM

私は連ドラは見ないことにしているのですが、先生のお考えの通り、NHKには何の責任もなく逓信省のお達しで雁字搦めだったと今更連ドラで言い訳するというのもおかしな話ですね。
私は今、オーストリアからドイツを通ってフランスに入りました。
今夜はコルマールに泊まっています。
ドイツのTVで或る局が毎日長い時間第二次大戦のドイツ軍の行動を古い資料を駆使して放映していました。ユダヤ人の死骸も写りましたし、戦犯裁判の様子や生き残りのユダヤ人の証言などもありました。戦争責任を未だに確認し続けているドイツの態度は立派です。何処かの国が従軍慰安婦問題は存在しなかった、などと言い逃れて居るのとは好対称です。
自分の行為には責任を取る、非はきちんと認めて謝罪するというのが紳士の取るべき態度です。日本人の武士道精神は敗戦と共に消えてしまったのでしょうか?

2 : 湖の騎士 : September 4, 2014 11:12 PM


悠々様 お久しぶりです。遠くヨーロッパからのコメントをありがとうございます。ドイツと日本の第二次大戦への関わり方はまったく違うものです。動機も行動もまったく違います。従軍慰安婦問題については、詐欺師(詐話師)としか言いようのない吉田清治なる人物が、「日本軍が韓国人の若い娘をトラックに無理矢理詰め込んで運び去り、彼女たちを強制的に慰安婦にした」という作り話を朝日新聞が真偽の検証もせず(つまり裏を取らず)そのまま記事にしたのが発端です。この話が嘘であったことは、吉田(故人)自らが認めています。朝日は32年間もその嘘に基づいて紙面作りをし、河野洋平官房長官は談話を出して謝罪しました。しかし朝日は去る8月5日と6日にこの吉田談話を「取り消す」旨を発表し、このことでいま日本中が大騒ぎになっています。慰安婦に関するかぎり、元凶は詐話師の吉田であり、その話を鵜呑みにした朝日だと断言してよいと思います。今までの常識を覆すことは大変でしょうが、一度徹底的に事実を検証なさってみてください。

3 : ペルソナ : September 5, 2014 11:55 AM

「勝者が歴史を書く」という見方からすれば、結果論として、ドイツは自ら歴史認識を明瞭にすることで、勝者による際限のない歴史の書き換えから身を守ったと言えると思います。慰安婦問題も南京大虐殺も、中国と韓国による甚だしい脚色・捏造が行われているのは間違いなく、それを戦後70年を迎えようとする今日まで解決出来なかったことは、あるいは戦争という最悪の結果へとつながる、戦後最大の過ちとなる可能性があります。私は、出会った中国人・韓国人に反日教育について常に質問してきました。その100%が、残虐な日本兵のイメージを幼少体験として持ち、日本に来なければ、そのイメージを払拭するのは難しかったろうと言っています。反日教育は、結果として「戦争の恨みをいつか晴らす」という復讐にしか繋がらず、それが全国民に対して行われている。いざ日本の国力が凋落すれば、あるいは軍事バランスが崩れれば、その帰結は戦争であると考えるのはごく自然なロジックです。今この時も、残忍極まりない日本兵が彼らの先祖を虫ケラのように殺す映像を、何億という隣国の子供達が「教育」によって記憶に焼き付けているという事実ひとつにおいてだけでも、歴史認識問題が日本の安全保障をどれほど揺るがしているか。私はそれを思うと、今日の日本の平穏が、むしろ奇蹟のように思われます。日本が、歴史認識問題への望むべき成果は、端的には反日教育の停止です。稚拙な主張を長々と書いてしまいましたが、一日本人として、一人の親として、自分の子供達への怨恨が未来に存在し続けるという異常を、一刻も早く解決して欲しい、と強く願います。記事の主旨を外れてしまい申し訳ありません。

4 : 湖の騎士 : September 5, 2014 09:37 PM

ペルソナ様 ご体験に基づく貴重なコメントをありがとうございます。中国のテレビで日本兵がいかに残虐で卑劣かをこれでもかこれでもかと放送し続けているのを、外務省は何もしないで60余年が経ちました。イギリスのテレビでも、大戦中にドイツの将兵がいかに間抜けであったかのドラマを1970年代の初めまで延々と放送していました。しかし73年に時の西ドイツ駐英大使がBBCに抗議して以来、こういう大衆向き戦争ドラマは姿を消しました。英独共に中国人や韓国人よりも民度が高かったといえるでしょう。軋轢が生じても日本政府も文句を言えばよいのです。日本の安全保障は、戦闘機の購入などよりも、中韓における反日・侮日ドラマを早急に減らすことが最重要だと思います。政府も日本のメディアも感度が悪すぎます。

5 : 泥田の落武者 : September 7, 2014 02:54 PM

湖の騎士様、

テレビを見ていないので、「花子とアン」が何なのかそもそも分かりませんが、戦前・戦中のメディアの戦争責任は問われてしかるべきかと存じます。

「慰安婦がいなかった」という日本人は多分いないのでは???ただ、中韓のいうような「従軍慰安婦」なるものはその存在、事実関係に疑義ありと主張されている方は多いかと。(私もその一人ですが)

中韓の反日・抗日ファンタジードラマはイギリスのドイツ嫌いや、イギリス人のユーモアの産物とは異なるような気が致しますが。(国策臭がプンプンいたします)

>大戦中にドイツの将兵がいかに間抜け
戦時中、ドイツ兵はイギリス軍の間抜けぶりを笑いものにしていたのですが・・・・
(「大々的な事前砲爆撃に続く、いつものへっぴり腰の攻撃」とかドイツ軍の将校の回顧録に書かれていたような記憶が)

6 : 湖の騎士 : September 11, 2014 06:57 PM

泥田の落ち武者様 コメントありがとうございます。お礼がおそくなりました。従軍慰安婦問題は、ひとえに詐話師の吉田清治の「ヨタ話」のせいであり、それを拡大し何度も取り上げた朝日新聞のせいです。吉田の作り話が報じられるまでは、中韓ともに彼女たちについては何も言っていなかった。ところが韓国の猛烈な抗議に出会って、無教養な河野洋平がびびってしまい、あの後世にまで禍根を残す「河野談話」の発表となった次第です。イギリス人のドイツ嫌いといっても、音楽や科学技術の分野でのドイツの優秀さは、イギリスの知的階層は十分に知っていました。間抜けなドイツ兵の登場する戦争ドラマを見て喜んでいたのは、「本を読まない人々」です。中韓ともにこういう人々を相手にずっと反日ドラマを作り続けているのです。要は「民度」の問題です。