View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 25, 2014

前任者の外交姿勢を全て「失敗」と断じたオバマ -

オバマ大統領は、キューバとの外交関係を再開する方針を発表しました。やがてハバナに米大使館が開設されるだろうとマスコミは伝えています。あと2年余しかない任期中に、なんとか目立った外交実績を挙げたいためだと、多くのメディアが見ています。キューバを取り込むことで、中国の中南米への浸透力を弱め、米大陸におけるアメリカの力を強めることに繋がるのなら、この決定は一応の評価を得られるでしょう。しかしこの発表にあたって、彼は致命的なミスを犯したようです。それは過去53年余のアメリカのキューバ政策は「失敗だった」と言い切ったことです。つまり正しいのは自分だけで、ケネディ大統領をはじめとした歴代のアメリカ大統領のすべてが間違った対キューバ政策を採ってきたときめつけたのです。これは「恐るべき単細胞的発想」ではないでしょうか? オバマ氏が、民主党の大統領候補に指名された大きな要因のひとつに、彼のベルリンでの演説(2008年)があったことはたしかです。これは明らかに1963年の、ケネディ大統領の西ベルリンにおける演説を真似たものです。自分こそがケネディの衣鉢(いはつ)を継ぐ者だということをアピ-ルしたパフォーマンスでした。JFKは、この演説の8か月前に、アメリカの存亡を賭けた心理戦をソ連との間で展開しました。有名な「キューバ危機」です。キューバはソ連の核ミサイルを導入しようとしました。そんなものが、マイアミと目と鼻の先に設置されたらどうなったでしょうか? アメリカがキューバと外交関係を断ってきたのは当然のことです。ケネディの演説を真似ることで、大統領の座を射止めたオバマが、大恩あるケネディの業績を否定する発言を行ったのです。なんとまた思慮のない、言葉の軽い男よ! と私は思いました。こういう単細胞の頭で、中国の言い分を尊重し、日本を軽んじる外交を展開されたのではたまったものではありません。彼の「頭の中身」を判断するひとつの材料として書かせていただきました。

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COMMENTS

1 : 泥田の落武者 : January 1, 2015 04:37 PM

湖の騎士様、

この男にだけは「外交」を語って欲しくは有りません。ほぼ100%、50年後か100年後の外交史関係の本の中で、彼の名前は間違いなく、サイテー大統領として名を残すでしょうね。

2 : 湖の騎士 : January 1, 2015 05:58 PM

泥田の落ち武者様 コメントありがとうございます、政治家の評価というのは人によって分かれるものです。しかしオバマ氏が、「なんにも世界のことを分かっていない」ということについてだけは、皆さんの意見は一致しているようです。この人が大統領だったことは、世界にとって、とりわけ日本にとって、はかり知れぬマイナスでした。