View of the World - Masuhiko Hirobuchi

February 26, 2015

安倍首相に捧げる ドゴールの名言 -

西川公也前農水相が辞任を余儀なくされ、安倍首相は国会で厳しく任命責任を問われています。そして3月4日号の「週刊文春」では、下村博文文部科学相が首相の「お友達」として揶揄され、いくつかの団体から受け取るべきでない寄付を受け取ったとして追及されています。大事なのは、下村氏の国会での「自分は潔白」答弁が正しいのかどうかではありません。文春が誤報をしているのかどうかでもありません。問題は安倍首相が、「お友達」が好きで、閣僚にお気に入りの友人たちを用い、いわゆる「お友達内閣」を組織していると見られていることです。憲法改正という大仕事を生涯の課題としている首相としては、なんとも脇が甘いと思います。戦後のフランスで最も重量感があり、数々の実績を挙げたシャルル・ドゴール大統領は言っています。「人間は(オム、男は)友を持つことができる。だが政治家(オム・デタ、英語ではステイツマン)は友を持つことはできない」と。本当に「国士」と呼ぶべき政治家は、孤独に徹しなければならない。従って友人を持つことはできないし、またそんな人間に友が寄ってくるということはありえないのだ、という意味です。国の最高権力者というのは、あくまで冷酷非情に徹し、人材の登用に当たっては「国益にかなうか否か」で判断すべきであって、好きか嫌いかといった「私情」をいっさい挟んではならないのです。このドゴールの言葉を、安倍首相はよくよく噛みしめてほしい。私情を一切捨て去り、冷酷非情に徹しられないようでは、憲法改正という世紀の大仕事はとてもなしとげられないでしょう。

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COMMENTS

1 : Sako : February 26, 2015 09:39 PM

「白猫でも黒猫でも、鼠を捕る猫は良い猫」だと思います。
お友達内閣だろうが、寂しがり屋だろうが、経済を良くする政治家は、良い政治家だと思います。
そこは先生と意見が異なります。

公明党と一緒にまともな憲法改正出来るのか?
解釈改憲で多くの時間を費やしたのにまだやろうとするのか?憲法の制約下でもイラク派兵、エチオピア基地展開が出来ているではないか?

クリントン大統領は、It's the economy,stupid! と良いました。

憲法はいいから、経済をちゃんとやれ!と強く思います。
「憲法、憲法だと」社民党と変わりません。

2 : 湖の騎士 : March 1, 2015 11:21 AM

Sako様 コメントありがとうございます。有名な2つの言葉を引用してのご意見は非常に貴重なものです。ここで私が「憲法改正という大事を前にしてお友達を閣僚に起用するなどという私情を挟む」ことへの警告をしたために「憲法改正」ということが、クロ-ズアップされすぎたきらいがあります。私が言っているのは、憲法改正という大仕事がたとえなくても、一国のトップというのは「友人を持ってはならない」ということです。小渕優子とか松島みどりといったお粗末な友達を重用して懲りたはずなのに、安倍総理はまだドゴールの哲学が分かっていない。おそらくそれは「教養の不足」のゆえだろうと思います。安倍さんの用いた西川公也という猫が、はたしてネズミを捕れるネコなのかどうか? 閣僚の評価はともかく、アベノミクスそのものは成功しつつあると私は思っています。

3 : 青柳武彦 : March 2, 2015 10:07 AM

 広淵さんのおっしゃる通りですね。安倍首相には何とかもちこたえて欲しいと思っています。代わりはいませんから!!
 安倍首相の最大の敵は自民党内部かもしれません。アベノミクスの成功で、国民は自民党が良い方に変身したと誤解しているのかもしれませんが大間違いと思います。自民党は数々の間違った政策と腐敗によって国民の支持を失って、民主党政権を生んでしまいました。もちろん民主党政権を生んだ最大の責任者は国民ですが、国民に次ぐ責任者は自民党だと思っています。
 そうした自民党の問題点の殆どはそのまま残っています。抜本的改革などは行われていないのは明らかです。与党が抱える問題点ですから、野党が抱える問題点よりも害悪は大きいでしょう。自民党の長老どもは、反省もせずに何かというと安倍首相の足をひっぱることに躍起になっています。獅子身中の虫ですから、明白な政敵よりも始末が悪いですね。
 国民は、民主党批判や公明党批判だけでなく、自民党長老の批判もしっかりとやらないと安倍さんが政権を失うことになりかねません。そうなると憲法改正は数十年遠のくでしょう。    青柳武彦

4 : 湖の騎士 : March 2, 2015 10:03 PM

青柳武彦様 コメントありがとうございます。まさにご意見のとおり、自民党の長老どもは反省していません。自分たちが国民からどう見られているかも分かっていません。自民党政権は総裁を取り替えても当分は続くとたかを括っています。2日発売3日付けの「日刊ゲンダイ」は、政権内での「内紛」を伝えています。しかしもし総裁が安倍さんでなかったら、最近2回の総選挙であのような大勝ができなかったことは明白です。たとえば総裁が麻生でも谷垣でも、議席数は今より50は少なかったと私は思います。内紛などやっている場合ではありません。安倍総理は、もっと厳しく友人たちを時に斬り捨てて、長期政権を目指すべきです。