View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 03, 2015

ウィリアム・イン・チャイナを追え! -

イギリスのウィリアム王子は、東日本大震災の被害地などを訪れ、さわやかな印象を残して3月1日に次の訪問地中国に向かいました。すると日本のマスコミは彼の動静をばったり伝えなくなりました(私がテレビニュースを見落としている可能性もありますが)。中国にとっても、王子はきわめて重要な賓客です。日本でどれだけの歓待を受けたか、中国政府の要人たちはよく見極めているはずです。日本以上の歓迎をし、できれば王子を感激させ、「中国的ホスピタリティは大したものだ!」と思ってもらえるように、あれこれと知恵をしぼっていると思います。とにかくあと数十年後には、英国国王となる予定の人物なのですから、歓迎の仕方も中途半端ではないでしょう。中国は香港返還に際して、英国と交わした「今後50年間は、今の体制を変えない」という約束を守っていません。香港での学生たちの激しい抗議行動がそのことを証明しています。そういうデリケートな外交問題が、内政問題にもなっているのが中国の現状です。そこへ、英国内でも世界でも人気の高いウィリアム王子が行くのです。誰だってどういう歓待を受けるのか、中国式のしたたかな外交術というのは、どういうものなのかを知りたいでしょう。日本人特派員への「取材制限」はあると思います。それなら「中国のテレビで、王子がどう伝えられているかを、かなり詳しく報じてもらいたい。日本人の外交的センスを高めるためにも、この「後追い報道」は必要だと思います。

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