View of the World - Masuhiko Hirobuchi

April 06, 2015

男の子が主人公のドラマもほしい -

NHKの朝の連続テレビ小説「希(まれ(」が好調のようです。今回もまたヒロインの少女希(まれ)を中心に、「女の一生」が描かれるでしょう。第一回目から数えて今までに何本の「朝ドラ」が作られたか知りませんが、主人公はほとんどすべてが女性でした。朝ドラを見ることができる視聴者構成を考えると無理もありません。しかしたまには男の子が成長し、挫折をしたり失敗をしたりしながら、事業を起こしたり、夢を実現したりしてゆくドラマも作ってほしいと思います。最近は恋人から別れ話を持ちだされたりすると、すぐにカッとなって相手の女性を殺してしまったり、「リベンジ・ポルノ」という画像をインターネット上に流したりして元彼女に復讐する若い男がふえています。昔ならこういう男は軽蔑され、「男の風上にもおけない」という社会通念が、こういう犯罪を起こす精神の持ち主を矯正していったものです。しかし最近では学校でも「男らしさ」というものを教えることは稀です。そういうことをすると、変にリベラル思想にかぶれた女の先生から「男女差別だ」とか、「男らしさという思想は戦争礼賛思想に繋がる」という反対論が出てきます。男の教師は脅えていて、そういうことは言いたくても言えません。しかし男女同権の思想が進んでいる欧米先進国でも、いまだに「男らしさ」「男の美学」というものは尊重されています。真の強さを持つ者でなければ、「やさしく」もなれない。男は辛くとも、黙って失恋に耐えるのが当たり前だ、という「社会常識」がもっと普及する必要があります。そうした努力をしないで、「リベンジ・ポルノを規制する法律を作る」動きが加速しています。テレビ各局は、たまには今までの惰性に決別して、健気な少年が成長して素敵な大人になっていくドラマを作ってほしいものです。19世紀ごろのヨーロッパでは「教養小説(ビルドゥングス・ロマン)」というものがはやりました。「男の一生」を扱ったものです。サンプルはいくらでもあると思います。

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COMMENTS

1 : Sako : April 10, 2015 12:55 PM

私は、先生のご意見とは逆で、男らしさというものについては懐疑的です。
本居宣長が、「最近は男の治療時に男の気に応じた処置をしても治らない。女の気に基づいた処置をしたら治る様になってしまった。男が女化している」という旨の事を言っていました。若い男が頼りなく見えるのは、昔から続く普遍的なテーマではないでしょうか?

一方で、世代別犯罪率を見ると、若年齢層は下がっており、寧ろ団塊の世代以降が下がりません。
若い男よりも、団塊の世代を如何に"再"教育するかが問題ではないでしょうか?
飛行機で呑んだくれる、電車で大声で話すのは若い人では見かけません。
今の20代前半の方々と話すと、しっかり勉強し、マナーを守る人が多い様に感じます。(これは私の主観なので当てにはなりませんが)
私の世代なんかよりもしっかりしているなと感心します。

2 : 湖の騎士 : April 10, 2015 09:48 PM

Sako様 コメントありがとうございます。本居宣長が登場してくるとは実に意外性があり、楽しく拝読しました。拙稿では特に20代くらいの若者を批判しているわけではありません。団塊の世代をかばっているわけでもありません。女性の場合は、子供から思春期、結婚、子育て、孫とのコミュニケーションなど、ヒロインの人生のいろいろな経験が「サンプル」として示され、視聴者はそれらを参考にできるのに、男性の一生を扱ったドラマが少ないために、参考にすべき「モデル」がない。男子の成長のサンプルをもっと提示してもらいたいーーと注文しているわけです。男らしさというものを敵視するような風潮が日本にはあるが、こうしたものの価値を悪びれず、堂々と正面から描けば、あまりに幼児化した犯罪も減るのではないか。なんでもかでも「判事を防止する法律を制定しよう」というように考えるのはやめて、別の角度から考えなおしてみませんか、というのがこの記事の趣旨です。