View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 15, 2015

世界危機を全く反映しない国会 -

いま日本の国会では「安保法制」の是非をめぐって与野党のはげしい攻防が続いています。不思議なのは、野党の政府攻撃の中に、昨年からの国際情勢の急激な変化に対応するにはどうすればよいかの議論が全く含まれていないことです。ロシアによるクリミア併合、ウクライナへの軍隊派遣、イスラム国(IS)の相次ぐ攻勢、中国の南シナ海の島での基地建設、日本領海への相次ぐ侵犯などについて、「どうすべきか」「どうすればこの危機を防げるか」といった視点からの議論はほぼ皆無です。政府の姿勢が悪いといっては審議を拒否し、欠席戦術をとる動きは、2年前、10年前と何にも変わっていません。そもそも安保法制を出してきたこと自体が、世界危機と密接に絡んでいるはずです。こうした危機にどう対処すれば、日本が生き延びられるかについて、政府は「説明能力」が不足しています。しかし野党は「危機を認識する能力」を欠いているのです。そこのところをマスコミは突かず、感情的な大衆と一緒になって(むしろ大衆の不安感情を煽り)、政府を攻撃しています。「自衛隊が海外での戦争に巻き込まれる危険」を野党もメディアもさかんに口にしています。しかし本当に危険なのは、自分の頭で考える人々が少ないこと、実際に起きている危機に対するメディアと大衆の「感度が鈍すぎること」だと思います。

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COMMENTS

1 : 泥田の落武者 : June 15, 2015 07:15 PM

湖の騎士様、

正直、朝野を挙げて「日本人」がこれ程バカであったという事に驚きました。マッカーサーの「日本人の精神年齢は12歳」と言う発言は、現在も有効であるという事を確認した次第です。

そも、日米安全保障条約と言う立派な「集団的安全保障」体制に守られている日本が、「集団的安全保障」を否定することに躍起になるという矛盾に、なぜ誰も気が付かないのか???それならば、日米安保をまず破棄せよと申し上げたい。

また国連憲章の中に、国家の自然権の一部として認められている自衛権(個別的・集団的)を、日本が行使すると何故危険な事態が発生するのか?それならばその様な危険なものを憲章に定める国連からも脱退せねば話が通らない。

さらにサンフランシスコ講和条約第5条c項では、日本の個別的・集団的自衛権の行使の自由は認められています。

砂川事件でも自衛権は認められており、事件そのものが安保条約に基づく米軍の問題です。

憲法学者が「違憲」という「意見」を言うのは勝手ですが、違憲か否かを判断するのは裁判所であり、学者の「意見」なぞ何の屁の突っ張りにもなりません。

最後に、万が一この法案が通ったとしても、世界で一般的に理解し、行使されている「集団的自衛権」とはかけ離れた、「和式」集団的自衛権になるのは明確であり、実戦における運用に於いて大きな問題となるのは明白です。

太平洋戦争が安全保障政策の破綻の結果であった、という教訓から学ばず、また安全保障政策を誤るのは「バカ」としか言いようが無いのでは???

まあ、バカがバカな判断をして国を滅ぼすのは歴史上明白ですから、せいぜいバカな判断をして、もう一度「一億総懺悔」でもすれば良いのでは???懺悔する国と国民が居ればの話ですが・・・・・

バカは死ななきゃ治らない・・・・


2 : 湖の騎士 : June 15, 2015 09:29 PM

泥田の落武者様 マッカーサーに「日本人は12歳」と言われたころ、私は子供心にも腹が立ちました。しかし今の体たらくを見ていると、この腹立ちの根拠が揺らいで行くのを感じます。他国の世論工作は、巧妙にメディアの内部に及んでいます。政府は「もしこれらの法案が通らなくなり、日本があっという間に他国に侵略された場合にどうするのですか?」「その結果、皆さんが一切の自由を奪われ、奴隷のような境遇に墜ちることになった場合、その苦痛に耐えられますか?」ということを、国民の目に見えるように問いかけるべきです。政府に文句を言う自由はもちろんなく、友達と一杯やる集会を開こうとしても、たちまち秘密警察に密告が行って、集まった者たちは逮捕・投獄されるのが、かつてのソ連の現実でした。中国も似たようなものです。東京から大阪へ行くのに、政府の許可が要る生活を想像もできないのが大多数の日本人です。我が国の独立・自由・平和を守るのに「憲法9条が役に立ってきた」と唱える輩は、悪質な詐欺師に等しいです。9条のような文言が、危機に際して本当に役に立つと思う人々が、集団的熱気のままに、勝手に自説を主張している姿こそが、日本の危機です。

3 : 泥沼の落武者 : June 18, 2015 12:29 AM

2chの書きこみです。

「憲法9条を護る前に、日本を護って下さい」

2chの書きこみ以下の憲法学者と政治家の、楽しい仲間達・・・

4 : 湖の騎士 : June 20, 2015 06:11 PM

泥田の落武者様 お知らせありがとうございました。多くの人がそう感じていますが、そうした意見はメディアには載りません。この状況と深く関わっている本があります。「誰も書かなかった 反日地方紙の正体」(日下公人著、産経新聞出版)です。一般の人々が考えてもみない、諸々の重要なファクトが示されています。