View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 26, 2015

論戦のあまりの不毛さに世論は野党を見限り(?) -

今朝(6月26日)もテレビで国会中継を観ていました。民主党の岡田克也代表は、一生けん命に安倍晋三総理を攻撃していました。例によって「安保法制は違憲だ。3人の憲法学者もそう言っている。自衛隊をどういう場合に出動させるかを、はっきりとお決めいただきたい」の一点張りでした。安倍総理は苦笑し「こういう問題は、外交上の配慮もあり、何から何までこういう場合はこうしますと決められるものではない」とし、「ご質問には今までにも十分に答えてきましたがーー」という言葉を挟みました。野党が勢いづいているのは、世論の80パーセノト以上が、この問題について政府の説明は十分ではないと感じているという世論調査によるものです。久々に点数を稼げるチャンスと見て張り切っています。しかし国会に持ち出す議論は10年前でも20年前でも通用しそうなものばかりです。今、日本の存立が脅かされるような事態が周辺で起きていることも、中東のテロ集団が「国家」を名乗り、日本人を殺害し、世界遺産を破壊している現状も、ウクライナ情勢が明日の日本に及んでくる可能性についrての危機感も全く反映していません。昨日あたりから、さしも感度のにぶい日本の「世論」も少し変ってきたのではないか、と私は思っています。岡本行夫氏のような良識派の論客の意見がじわじわと浸透しているように感じます。決定的なのは、「どこの遊星から来た政治家なのか?」と疑われかねない、岡田代表のマンネリ発言です。人々はあなたの発言に拍手なんかしていません。「もういい加減にしてくれ」と思っています。潮の目は微妙に変化しているのです。そこのところをよく見極めて、大衆から見放されないような、中身のある議論をしてください。外交上の何から何までを問い質し、手の内をさらけ出すことを総理に求めているようでは、とても政権は取れないでしょう。

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COMMENTS

1 : Sako : June 28, 2015 11:05 PM

民主党の連中が、「民主党政権下でもドルベースで見るとGDPはかなり成長した」と寝ぼけた事を言って以降、この人達の話は全く聞かなくなりました。

民主党政権では元気がなかった綿々が、下野してからハッスルし始めて、微笑ましく思います。
その一方、安全保障問題に詳しい前原誠司氏の最近の動向が伝えられないのを訝しがっています。

基本的には政府の安全保障政策は正しいとは思います。しかし、政府が例に挙げるホルムズ海峡の有事対応には疑問符が付きます。アメリカ・イラン間で核協議を行われている状況で、わざわざ話題にするのはピントがズレています。

それよりも台湾海峡有事の対応を話し合う方がより具体的だと思います。

2 : 湖の騎士 : June 30, 2015 04:02 PM

Sako様 コメントありがとうございます。民主党のリーダーの言葉を「よかった」と褒める人々がいるのはたしかです。しかしその人たちの言うことは、世間の常識からは大きく外れていることを、当のリーダーたちは知るべきです。要は政治家としての「見識」の問題です。それにしても彼らの言うことを「全く聞かなくなった」というのは、すぱっと割り切れていますね。前原誠司氏の影が薄いのは、「見識」以外の原因にもよるのだと思います。つまり「仲間内で信頼されていない」のでしょう。政府が「ホルムズ海峡」にばかり焦点を当てているのは、私もピントはずれだと思います。ホルムズ海峡を実際に取材した私としては、とくにそう思います。安倍首相にはせめて「アメリカ」「イラン」「ロシア」「中国」それに「イスラエル」を繋ぐ権力(軍事力)と謀略の日々に動く構図をしっかりと頭に入れた上で、発言してもらいたいものです。