View of the World - Masuhiko Hirobuchi

September 13, 2015

濁流とヘリコプター -

9月11日。ある病院の待合室。顔なじみと見える高齢者が数人。女性A「昨日はテレビ見ててショックだった。助けを待ってる人の姿を見てると気が滅入って、気持ちが悪くなった」。何人かが「そうねえ」とうなずく。少し間を置いて、男性A「そうかなあ。私はあれを見ていて、逆に元気が出ましたよ」。「ん?」というふうに男性の顔を見る人々。男性Aが続ける。「電柱につかまって助けを待ってる男の足元には、氾濫した川の泥水がものすごい勢いで流れてくる。でも彼は、自衛隊なり消防がかならず助けてれると信じている。間もなくヘリコプターがやってくる。レスキュー隊員がロープにぶらさがって降りてきて、男を抱きかかえる。やがて二人は無事に救い上げられる。私はこれを見て日本はすばらしいと思いましたよ。感動しました。これほど能率よく行政(救助隊)が動き、住民ひとりひとりの安全のために献身的に働く人々がいる国というのが、ほかにあるだろうか? と思いました。希望が出てくる映像でした」。「そういえばそうねえ」という声。「それに助けられたあとのあのおじいさんの言葉がよかった。助けてくれたことへの感謝の気持ちを真先に口にしてたわね」。空気は最初とは一変していました。日本の悪口ばかりいう、「識者」やメディアが多い中で、「こういう見方もあるのだな」と思わせる一シーンでした。

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