View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 20, 2015

南シナ海の現状(「感性のにぶさ」からの脱却を) -

19日夕方、近所のかなり大きなコンビニに行きました。「夕刊フジ」と「日刊ゲンダイ」の見出しがどうなっているかを知りたかったからです。ご存じの方も多いと思いますが、この両紙には大手の新聞には載らないような、かなり過激な記事が載っています。「ゲンダイ」はなにがなんでも安倍政権を潰したいという執念が基調になっています。「安倍政権では日本は滅びる」というような大衆を煽る記事が、毎日トップを飾っています。一方「フジ」は、韓国と中国の現状がいかにひどいことになっているかを、ほぼ毎日報じています。見出しを横目で見るのもかなり参考になります。さて昨夕(19日)の話です。「フジ」が売り切れていました。これはかなり珍しいことです。こうなると「売り切れるような記事というのは何だろう?」と気になります。そこで近くの駅まで歩いて行き、構内にあるコンビニの店頭を覗いてみました。「フジ」はまだ数部残っていました。見出しは「南シナ海一触即発 米艦船を急派」(記憶による)というものでした。ベトナムに対する中国の圧力が一段と強まっていることが原因とされる、サブ見出しも付いていました。夜のニュースをちらちらと見たかぎりでは、こうしたニュースはなかったようです。私が見落とした可能性もありますが、トップ項目は、日本国内の元社長の遺体発見(殺人)事件や、横浜市のマンション傾斜事件でした。本当にフジの言う通りなら、私たちの生活に直接響いてくるのは「南シナ海の現状」のはずです。しかし日本人にとっては、南シナ海はあまりに遠く(本当は非常に近い)、危機を感じる能力が劣化しているのかも知れません。この感性のにぶさが、取り返しのつかぬ国難に繋がらなければよいが、と願っています。ユネスコの「世界記憶遺産」登録で「南京大虐殺」が取り上げられ、日本外交は大きな敗北を喫しましたが、これも周到にアプローチしている中国の動きに気付かなかった「感性のにぶさ」によるものでした。

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COMMENTS

1 : 悠々 : October 21, 2015 11:28 PM

日本の新聞はあまり嘘は書きませんが、事実を伝えないという悪癖があります。これは新聞だけではなくマスコミ全体にいえることです。何が日本のためになるのか、何が国民に災いをもたらすのか。木鐸としての使命は知らせるべき事実を公正に伝えることです。政界が井の中の蛙で勢力争いに明け暮れているのを伝えることも大事でしょうが、世界の動きも油断なく伝えて欲しいものです。
阿部さんは一党独裁的状況に酔いしれて安寧の海に漂っているのですから、こうゆう時にはマスコミがしっかり目を覚まさせてくれないとなりません。優秀な頭脳集団の官僚たちも居眠りしていないでしっかり目を見開き、耳も欹てていて欲しいです。

2 : ペルソナ : October 22, 2015 07:53 AM

独裁との指摘について。日本人は「戦後の夜明け」を迎えつつあると感じます。GDPが我が国の2倍を越え、戦略上核兵器の使用を厭わず、国家意思として反日洗脳教育を何十年も続けて来た隣国中国の台頭。GHQに国を愛することを禁じられ、愛国がタブーとなった異常の国の私達でさえ、国家存亡の危機を十分に肌で感じられる状況です。この時勢の緊迫は、「憲法九条の本質は、日本の無期限武装解除である」との、戦後最大のタブーに踏み込む賢明な日本人を爆発的に増やしています。そして、この危急存亡の秋に、安倍晋三という政治家が現れたことは、(日本国が独立を維持できれば)後世に日本史の奇跡として認識されると確信します。時の政権には常に是々非々の評価が必要ですが、政治家安倍晋三の価値・意味を理解する人々が徐々に増えていることは、この時勢における一筋の光明です。

3 : 湖の騎士 : October 22, 2015 06:31 PM

悠々様 コメントありがとうございます。日本を動かしている「パワー」についての現状認識のなさり方と私のそれとは、だいぶ違っているようです。まず「社会の木鐸意識」について。私はこの意識こそが日本にとって、「最も有害」と見ています。木鐸意識というのは、無知な民衆に対して「何が正しいか」を説き聞かせるのが自分たちの使命だ、という思い上がったエリート意識です。そんな木鐸なんかにならなくていいから(君たちの解釈などを加えなくていいから)事実をありのままに伝えてくれ、と多くの人は思っています。日本を蝕んでいるのは、「時代おくれの木鐸意識」です。次に「官僚の実態」についてです。私は彼らが優秀だとは思いません。自分の守備範囲のことについては政治家諸氏の及びもつかぬことを知っていますが、歴史がどう動いてゆくのか、5年、10年後の世界の勢力図はどうなっているのか、といった「巨視的」なものの見方ができる官僚はまずいません。その点は欠点だらけの政治家でも、彼らよりはるかにすぐれた見識を持った人がいます。外務官僚だけ取ってみても、日本の官僚はイギリスの官僚よりはるかに劣っています。彼らを買いかぶるのは危険です。次は安倍総理です。彼が一党独裁的状況に酔いしれているとは思えません。公明党に気を使い、しなくてもよい譲歩を重ねています。党内の融和をはかるために、ヴィジョンも見識もない政治屋を党の要職につけています。腹の内は煮えくりかえっていても、大きな目的を達するために笑って耐えているというのが実態ではないでしょうか。野党は「暴走」しているとして、総理を責めていますが、与党は選挙によって信任されているのです。それを認めたがらない野党は、まさに民主主義の否定者ではないでしょうか。本当に安倍さんを批判する資格があるのは、もはや野党でもなく、マスコミでもありません。今までじっと黙って国会の体たらくを見てきた健全なる大衆、いわゆる「サイレントマジョリティ」のみです。

4 : 湖の騎士 : October 22, 2015 10:06 PM

ペルソナ様 お久しぶりのコメントをありがとうございます。ご意見は「悠々」様のご意見とは対極に位置しますね。悠々様のご意見に対しては、相当はっきりと私の意見を述べさせていただきました。この中にはペルソナ様のご意見への私の見方も入っています。意識して書きました。思わず長いものになりましたが、どうかこれと併せてお読みください。さてこの夏、安倍総理は人格を否定されるような暴言を浴びました。中でもひどかったのは、山口二郎なる愚かな「前国立大教授」による、「安倍晋三よ! お前は人間じゃない! 叩き斬ってやる!」でした。民主・社民・共産らの党首もそれぞれ根拠のない、自分の主観だけに基づく安倍誹謗を行いました。それをまた真に受ける大衆も急増殖しました。マスコミの多くは、こうした煽動型政治に味方しました。安保法の採択が終わって、親安倍と反安倍のどちらが同調者をふやしたのか、今の段階では判断できないと思います。中長期的には、安倍総理の推進する路線が支持を得てゆくと私も思います。しかしこれだけテレビ・新聞で、「安保法案は戦争法案だ」というキャンペーンが張られ、それを鵜呑みにしている大衆がいる事実は軽く見るべきではないと思います。このキャンペーンに対して、政府与党は終始「防御」に回りました。もっと相手の目を見据えて、「岡田さん、あなたは反対ばかり唱えているけど、ではどうやってこの国を守るのですか。対案を出してください」くらいのことは言ってほしかった。もっと「攻勢」に出て、この事態を劇的に変えるくらいの迫力がほしかったと思います。日本が愚かなムードや世論によって衰退してほしくないと願うことしきりです。