View of the World - Masuhiko Hirobuchi

January 01, 2016

年賀状に見る「世論」 -

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。
ここ十数年、年賀状の文面はある程度「世論」を反映していました。ずばり言って、世の中の動きに「異」を唱えるものが多かったのです。それらを読んでいると「ああ、この年齢の男性(あるいは女性)は、こういうことに腹を立てているのだな」ということが感じられて、参考になったものです。よく「うちの夫はテレビを見ながら文句ばかり言ってる」と嘆く奥さん方がいますが、年賀状に文句を書いてくる男性の心境はこうした「ぼやき」と通じるものがあるのかも知れません。
ところが今年はそういいう「ぼやき」あるいは「文句」が激減しました。今のところ高校の同期生で、毎年鋭い「時事評論」を書いてくる男がただ一人、マスコミを叱咤してきただけです。リベラルというか左翼というか、反日的姿勢で知られるメディアは、「安保法制が国会を通過したことに怒った人々は『日本人であることを恥ずかしく思い、日本の未来に不安を抱き、未来に幻滅している』」と伝えてきました。私の周囲にもこうした記事に影響を受けて、「日本は戦争に巻き込まれる」と本気で1心配し、中には日本が再び「徴兵制」に戻るのではないかと言うことを口にする人々が昨年はかなりいました。もしこうした懸念が本当なら、今年の年賀状には安保法制への鋭い反対論があふれるのではないかと、私も一時思っていました。ところが手にした年賀状の中に、マスコミが言うような「怒り」「懸念」「心配」といったものが、ほとんど見られないのが今年の特徴でした。「あの『怒れる世論』はどこへ行ったのか?」という思いです。まだ軽々に判断はできませんが、とりあえず第一報をお伝えします。

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