View of the World - Masuhiko Hirobuchi

March 31, 2016

観光客6000万人プランと平和の関係 -

安倍晋三首相は、日本を訪れる観光客の数を2030年までに年間6000万人にするという目標を打ち出しました。これが実現すれば、今は疲弊している地方の経済もまちがいなく再生するでしょう。しかし事はそう簡単ではないと思います。現在のところ目に見えていない数々の障害が現われる可能性もありますし、観光客に対応する民間の人員、警察官、空港などの設備、その他数々の問題が生じてくる可能性があります。だがこの発表を聞いて、本来なら「うーん、困ったなあ」と頭を抱えているべき、一群の人々がいるはずです。彼らが安倍総理について大衆に向かって語ってきたことと、このプランは大きく矛盾しているからです。野党の人々も、マスコミの一部勢力も、「安倍総理は日本を戦争のできる国にしたがっている」と宣伝し、「この内閣が続けば日本は戦争に巻き込まれる」と言い募ってきました。だが総理は年間で6000万人もの観光客が来るような国にしたいと宣言してしまった。これだけの客が来日するためには、日本は絶対に平和でなければならないのです。もちろんテロなどが起きないような、十分な対策も必要です。こういうプランを発表するということは、安倍首相は心から平和を願っていることの証ではないか、と思うのが普通でしょう。すると「安倍政権は戦争をしたがっている」と唱えてきた人々は、嘘をついていたことになります。少なくとも「デマを流していた」ことになるでしょう。彼らはこれからどうやってデマと現実とのギャップをうずめるつもりなのでしょうか? それともそこまで悩むだけの想像力もない人々なのでしょうか?

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COMMENTS

1 : 泥田の落武者 : April 2, 2016 01:42 AM

湖の騎士様

インフラ的に無理ですし、半分以上は中韓以外の観光客にする必要があるでしょうね。

国交省は引っ張りやすい所に依存し過ぎです。国際世論は西欧が作っていると言う現実を無視してはならぬかと。

2 : 湖の騎士 : April 2, 2016 11:46 AM

泥田の落武者様 コメントありがとうございます。貴コラムについて、他の読者の方に知らせる記事を書かねばと思いつつ、果たせていなくて申し訳ありません。さて、この観光客6000万人プランですが、そう簡単に行くものではありません。ヨーロッパ各地から、列車で行けるパリが6000万人を達成するまでにどういう苦労をしたかを、もっと具に調べた上で物を言ってほしかったです。しかし本稿の趣旨は、安倍=戦争好きというレッテルを貼って選挙に勝とうとしているアジテーターたちの矛盾を衝くことにあります。一種の言論ファシズムを実行している彼らは、自分たちの論拠が、いささか軽い首相の思い付き発言によって揺らいでいることに気がついていないことを、指摘したつもりです。