View of the World - Masuhiko Hirobuchi

May 05, 2016

もしトランプが大統領になったら -

いわゆる玄人が考えもしなかったことが起きてくるのが政治の世界であり、とりわけ国際政治の世界です。今年の初めごろは、「奇矯な言動で人目を惹くけれど、所詮は消えてゆく泡沫候補」と見られていたドナルド・トランプ氏が、共和党の大統領候補に指名されることが確実」という状況になってきました。「北朝鮮が核を持っているのだから、日本も核武装をすべきだ」とか「日本はもっと大幅に駐留米軍の費用を負担すべきだ。このままではアメリカは日本を守れない」といった言動が、日本のメディアでもかなり大きく伝えられています。しかし日本国民の大多数は彼の思想の中身について楽観しています。「今はあんな過激なことを言っているが、本当に当選したらもっと慎重になり、危険な言動は控えるはずだ」と思っています。しかし「災いというものは、民衆が最悪の事態に備えていない場合にえてして起きるものだ」というのは古今の名言です。もっと真剣にトランプがクリントン(あるいはサンダース)を破った場合のこと考えておくべきでしょう。我々には大統領選挙への投票権はありませんが、起こりうるさまざまな事態を想定し、自分の意見をメディアに発表することは大きな意義があると思います。その前の段階として、この選挙戦をどう見るかを自由に語っていただけたらと思います。

[Post a comment]

COMMENTS

1 : 悠々 : May 7, 2016 10:51 AM

ドナルド・トランプ氏の発言は思い付きというか行き当たりばったりであちこちに飛んで行くので全体を把握しにくいです。
政策を語るというよりアジテーションで集まった人を惹きつける能力に長けていっる人という印象です。
ドナルド・トランプ氏が繰り返し言っていてゆういつ一貫した主張と思えるのが「同盟国に駐留している米軍の経費を同盟国に負担させる」といいうものです。昨日もテレビインタビューで再度同じことを言っていました。
ソ連が崩壊し東西の冷戦は収まったかに見えますが、中国の東南アジア侵出、中朝の紛争等は収まる気配がありません。
日本に駐留している米軍は日本の安全を守るためだけにいる訳ではありません。アメリカ本国を守る防波堤として日本を利用しているという面もあるのです。
共和党の主流派がドナルド・トランプ氏をコントロールすることができないとなると、次期アメリカ大統領は又民主党に委ねることになると思われます。日本にとってはその方が望ましいでしょうが、万一トランプが大統領になったら、世界の混迷はますますその度を高くすることになります。そんな事には成って欲しくありません。

2 : 湖の騎士 : May 8, 2016 09:48 AM

悠々様 良識ある日本人なら、誰もトランプ大統領の出現を望んでいないでしょう。問題は「誰も望まないことが起きる可能性を考えておくべきか否か」です。私は考えておいてほしいです。嫌なことが起きないという保証はありません。この夏の参議院選挙では、トランプ大統領の可能性を見据えた上で投票するべきでしょう。ここのところ、野党は世界がどう変わろうと、そういうことは一切言わず、与党の揚げ足取りに終始してきました。もし選挙に勝ちたいのなら、思い切って国際問題に有権者の目を向けさせるような、思いきった戦略の転換を望みたいものです。