View of the World - Masuhiko Hirobuchi

June 16, 2016

ピート・ローズへの幻滅 -

イチロー選手が日本と米大リーグで放った安打数の合計が、ピート・ローズの記録にあと1と迫った14日(日本時間)、ローズは苛立ちを隠しきれず ”USA Today”紙に憤懣をぶちまけました。「(日本人は)やがて彼の高校時代のヒットまで記録に加えるんじゃないか」と言い、日本のプロ野球のレベルはけっして高くない。アメリカに来て失敗している選手も多いし、近鉄でホームラン王になったローズだって、大リーグでは活躍していない」と付け加えました。要するにイチローの快挙を認めたくないのであり、イチローの日本でのヒットを大リーグでの記録に加算するのはおかしい、というのです。「アメリカのマスコミが騒ぐのは面白くない。誰がなんと言おうが、俺はヒット数では大リーグナンバーワンの選手なんだ」と言いたいのです。しかし少し度量が小さすぎるのではないですか? 気持ちは分かるけれど、少なくとも彼は「ジェントルマンではない」と思います。この記事で「男を下げた」のです。本当のジェントルマンなら、腹の底にある苛立ちをぐっと抑え、「もしイチローが6,7年早くアメリカに来ていたら、大リーグでの安打だけで(日本での成績を加えないで)、私の記録を抜いていた可能性がある。年に220本打ったとしても、7年で1,500本だ。その快挙を見たかった。すぐれた後輩に記録を更新されるのは、アスリートとしての喜びだ。心から祝福したい」くらいのことは言うはずです。それができないのは、度量と教養の不足を物語るものです。

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