View of the World - Masuhiko Hirobuchi

October 18, 2016

連ドラが形成する「世論」 -

政治評論家や政府要人、霞が関の官僚たちは、ニュース番組などは熱心にウォッチしているのでしょうが、毎朝放送されているNHKの連続テレビ小説(以下「連ドラ」)が、「世論形成」にかなり大きな役割を果たしていることは気づいていないようです。しかしこれらの連ドラに一貫して見られるのは、「情緒的反戦思想」であり、こうしたドラマの影響力はかなり大きいと私は見ています。友人の中には「連ドラなどは観ない。興味がないからだ」と割り切っている人がいますが、私は「世論というものがどう動くか。それと連ドラの関係は?」といった視点から、このドラマを見ています。ほぼ共通しているのは、どこかの時点でかならず反戦思想が強調され、反戦ムードを盛り上げていることです。視聴率は大体20パーセントを越えています。1パーセントは100万人が見た数字だと言われます。すると毎朝2000万人がこれを見ていることになります。これが30年も40年も続いていのです。これは強大な思想改造プロジェクトではないでしょうか? 安倍首相も、野党の混乱ぶりを見て相手を侮り、憲法改正は可能だと思っているようですが、伏兵というのは意外な所にいるものです。新潟知事選挙では、見通しの甘さを思い知らされたはずです。安倍さんには、一度本気になって「連ドラの政治的影響力」を研究することをお奨めします。それにしても「べっぴんさん」はあまりにも無知すぎます。主人公の近所に住むカナダ人女性が、昭和19年になって「国に帰る」といいます。戦争が始まって2年半後です。アメリカ人もイギリス人も、カナダ人も「敵性国民」とされ、開戦後すばやく帰国しました。3年半も日本にのんびりと住んでいたなどは、制作者の常識を疑いたくなります。こんな非常識なドラマを見ればつい嫌気がさし、見るのをやめたくなるでしょうが、皆さんも一度はご覧になることをお奨めしたいと思います。

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