View of the World - Masuhiko Hirobuchi

November 04, 2016

FBIの遺伝子 フーバーの帝国 -

ヒラリー・クリントン候補のメール事件を、FBI(米連邦捜査局)が再調査すると発表して以来、大統領選挙の様相は一変して、トランプ候補が猛追していると日本のメディアは連日伝えています。不思議なのは、事テレビに関するかぎり、FBIの動きを「胡散臭い」と見たり、「昔からのこの役所の体質は変わっていない」といった解説がされていないことです。FBIは恐るべき権力の巣窟です。1924年に創設されて以来、この役所の長官を死ぬまで48年間務めたジョン・エドガー・フーバーは、恐るべき権力を握ってきました。大統領を含む要人たちの電話を盗聴し、これによって得た極秘情報をもとに、大統領さえも脅迫し、自分の言うことを聞かせてきたといわれます。盗聴された会話は、もちろん公表されては困るものばかりでした。金銭スキャンダルを含め、女性関係、特定の国や企業との密約、気に入らない部下や政敵の話など、政府を転覆させかねない極秘情報の山でした。FBIは連邦政府の一機関でありながら、フーバーの個人商店の色彩を強く持っていました。もちろん「功積」もあったでしょうが、「罪」の面も大きい組織でした。そのFBIがクリントンに不利な動きをこの時点で行ったのです。フ-バーの死から40年以上が経ついま、いくらなんでも昔の遺伝子など引き継いでいないだろう、とお思いかも知れません。しかしこの
動きの背後には昔の体質がなお生きているのではないか、と疑う必要があるのではないでしょうか。FBIの真の狙いを、疑ってかかるコメンテーターがいないとは! もっとニュースの裏側を読むキャスターや評論家が出てきてほしいものです。

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COMMENTS

1 : Sako : November 6, 2016 12:16 PM

「クリントン氏再捜査の裏にFBI内部対立」
http://m.jp.wsj.com/articles/SB10200540860194693704004582407290945918200?mobile=y
この記事を読んで、ヒラリーもFBIも目糞鼻糞(汚い表現ですが)だと感じました。

ただ、ヒラリーは大統領候補です。報道ベースではヒラリーの方が良いとの見方のみしか流れませんが、ヒラリーも最悪です。
ヒラリーはメールは漏らし、ベンガジでの失態は隠蔽する。極め付けはクリントン財団を利用した汚い金の流れです。

仮に大統領選で勝利したところで議会の協力を得られないでしょうから、彼女の政府が機能するかは疑問です。

何れにせよ、誰が大統領に成ろうと首相は「ジャパン・ファースト」で自国の利益"のみ"を追求してもらいたいものです。(安倍政権は、外国に金を撒きすぎです)

2 : 湖の騎士 : November 6, 2016 05:14 PM

Sako様 コメントありがとうございます。ヒラリーはアメリカのメディアの主流からは、トランプよりは支持されていると思います。しかしそれは「トランプはこの世界がどういう力学で動いているかさえ分かっていない」「彼が大統領になれば世界は滅茶苦茶になる」「ヒラリーの方がまだ耐えられる」We can tolerate her. We never can tolerate Trump.という消極的な理由からでしょう。ヒラリーが当選したら、「4年間なんにもしなくてよいから、日米にとって致命的な失策だけはしないでくれ」と祈るしかありません。安倍首相がひたすら日本の国益のみを追求すべきだというお考えに全面的に賛成です。TPPについての自分の意見をかくも無責任にひるがえすようなヒラリーは信用できません。

3 : 賛同します : November 16, 2016 06:59 AM

http://hirobuchi.com/archives/2008/12/post_293.html
の記事を読みました。非常に賛同します。職員の意識の低さにあきれるばかりです。「保育園でもやっているから」などと平気で言います(笑)。何とかこの問題を全国的な問題にできないでしょうか?大手新聞などで報道してもらいたい。

4 : 湖の騎士 : November 16, 2016 07:31 PM

「賛同します」様
コメントありがとうございます。私の書いた記事にご賛同いただけたのはありがたいのですが、後半の部分がよく理解できませんでした。