View of the World - Masuhiko Hirobuchi

December 22, 2016

チャーチルも手を焼いたたロシア人の行動 -

20世紀の世界で、最も的確な「大局観」を備えていた指導者となると、やはりウィンストン・チャーチルでしょう。イギリスが第二次世界大戦の戦勝国になれたのも、彼のリーダーシップと大局観・先見力のおかげだと言ってよいと思います。ところがこのチャーチルでさえ、「予測がつかない」と嘆いたのが。ロシア人の行動でした。彼は言います。「私はロシアの行動といったものを予測することはできない。それはまるでミステリーに包まれた、謎々(リドル)みたいなもので、それがすっぽりと巨大な謎(エニグマ)の中に入っているのだ」。ここに出てくる「リドル」も「ミステリー」も「エニグマ」も親戚みたいなもので、日本語に訳し分けるのはまず不可能です。原文をご紹介しておきます。

I cannot forecast to you the action of Russia. It is a riddle wrapped in a mystery inside an enigma.

いまこの名言をご紹介するのは、安倍総理を筆頭に、外務省・岸田外相、その他対ロシア外交に当たる方々に、よくよくこの言葉の意味するものを噛みしめていただきたいからです。

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COMMENTS

1 : 悠々 : December 29, 2016 06:15 AM

チャーチルも手こずったスラブの国をお相手にするには今の自民党の方々は、人が良いというか、外交手腕に慣れていないというか、とにかく手に余る事でしょう。
世界で訳のわからない民族の代表がアラブとスラブと言われていますが私もそう感じています。
安倍総理が15回会ったからと回数を自慢していますが、そんなに会っているのに成果らしいものは何一つ上げていません。
むしろ以前の合意内容から後退していると私は思っています。

2 : ニライカナイ : December 30, 2016 07:42 PM

先生、難聴でご入院されていたのですね。奥様も、さぞご心配なさったことでしょう。こうして、またブログを拝読でき、うれしく思います。

夏の終わりに図書館の仕事を辞め、今は外資系企業内のカフェで働いております。アメリカ資本だからか、社員の方々は気持ちのいいかたが多い気がします。

チャーチル大統領のエピソード、大学の講義でも教えていただきましたね。ロシアに関する発言は、いま初めて知りました。
国際社会が大きく変化し、良い方向に向かっているのか分からなくなることもあります。たまたま、西荻窪のバーの店主さん主催の勉強会で、批評家の柄谷行人氏や、資本主義や民主主義の歴史を復習しております。

先生の講義や、他の講義のノートが役に立っています。学生時代に戻ったようで、楽しみつつ勉強しています。

お身体を大切に、どうかよい年をお迎えくださいね。


3 : 湖の騎士 : December 30, 2016 10:18 PM

悠々様 コメントありがとうございます。ご意見に85パーセントほど同感です。「あとの15%は?」と聞かれれば、「たしかに自民党の諸侯は頼りないが、民進党の幹部クラスの見当はずれぶりに比べれば、数等上にいる」と思うからです。民進党はそれこそ、バッターが内野ゴロを打って懸命に三塁ベースめがけて走っているようなところがありますからーー。ここにご紹介したチャーチルの言葉や、前回のエイキンズ氏の言葉をよくよく噛みしめて交渉に臨んでほしいという注文は、現政権向けのもので、野党のレベルは注文をつけるところまで行っていません。

4 : 湖の騎士 : December 31, 2016 12:08 PM

ニライカナイ様 コメントありがとうございます。現在の職場が、気持ちのよい方々が多くてよかったですね。どうか楽しく働いてください。また勉強会にも参加しておられるとのこと結構なことです。いろいろ楽しいことや有益なことに出会ってください。さて、一言申し上げます。いただいたコメントの中に重大な「事実誤認」が一つあります。私がそれを指摘するのは簡単ですが、それではあまり効果がないと思います。ご自分で答えに辿り着いてください。これは明日からでも、直ちに日常の会話などで役に立つ重要な知識です。

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